米MBIA:10-12月期過去最大の赤字-新たな資本増強策を検討

世界最大の金融保証会社(モノライン)、 米MBIAが31日発表した2007年10-12月(第4四半期)決算は、純損益 が四半期ベースで過去最大の赤字となった。同社が保証するサブプライム(信 用力が低い個人向け)住宅ローン関連証券の価値低下を受けて、新たな資本増 強策を検討していることも明らかにした。

発表資料によると、純損失は23億ドル(約2500億円、1株当たり

18.61ドル)だった。評価損など一部項目を除いたベースでの損失は1株当た り3.30ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は同2.98ドル だった。

MBIAは、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが付 与した「Aaa」の格付けを維持しようと努めており、ゲーリー・ダントン最 高経営責任者(CEO)は株式や社債発行による資本増強を試みている。格下 げされると、新規の証券に最高格付けの保証を付けることができなくなり、保 証業務が妨げられ、6520億ドルにも上る債務に対する保証内容が危うくなる。

ダントンCEOは発表資料で「業績に失望している」と言明した。

資料によれば、MBIAは保証している住宅ローンおよび商業用不動産ロ ーン関連証券と債務担保証券(CDO)の価値低下で、34億ドルの評価損を計 上。MBIAが保証する証券を再保証するチャネル・リインシュアランスへの 投資8570万ドルも評価損とした。ムーディーズは23日、チャネル・リイン シュアランスの「Aaa」格付けを引き下げの方向で見直しの対象としたこと を明らかにしていた。

前年同期の純損益は1億8100万ドル(1株当たり1.48ドル)の黒字だ った。MBIAは少なくとも91年以降は毎年、黒字決算を発表していた。

MBIAは30日、プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社 ウォーバーグ・ピンカスが、MBIAの新株5億ドルの取得を完了したと発表 した。ウォーバーグは先月の合意に従って、1株当たり31ドルで取得した。

コンサルティング会社のミュニシパル・マーケット・アドバイザーズ(マ サチューセッツ州コンコード)のマネジングディレクター、マット・ファビア ン氏は、「信頼に足る内容の救済案でも浮上しない限り、今年いっぱいはMB IAと関連企業すべてに対する格下げ圧力が強まり続けるものと、投資家や起 債企業は想定しておく必要があるだろう」と述べた。

31日のニューヨーク株式市場でMBIAの株価は急落。現地時間午前9 時45分現在、前日比95セント(6.8%)安の13.01ドルで推移している。 この1年間での値下がり率は80%を超えている。

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