米アマゾン:31日の取引で株価下落か-利益見通しが予想に届かず

インターネット小売り世界最大手の米アマ ゾン・ドット・コムは、31日の取引で株価が下落する可能性がある。30日の取 引終了後に発表した2007年10-12月(第4四半期)決算で利益率が縮小した 上、営業利益がアナリスト予想を下回ったため。

10-12月期は、無料配送や値引き販売のほか、利益率が比較的低い電子機 器などの一般消費財の販売が営業利益率を圧迫。ネット競売最大手の米eベイ のシェアを奪うため、今後も新たな商品やサービスへの投資を続ける可能性が ある。

サンフォード・C・バーンスティンのアナリスト、ジェフリー・リンジー 氏は「アマゾンは利益率を犠牲にして成長を優先させている」と指摘。「現在 はかなりの資源が株主利益よりも顧客サービスに集中している」と語った。

31日の決算発表後の時間外取引で、同社株は一時65.29ドルと、通常取引 終値に比べ8.92ドル(12%)下落。昨年1年間で2倍以上になったものの、年 初から30日までに20%下落した。

10-12月期の利益率が低下した理由は、販売価格の引き下げと商品ライン の変更。トーマス・スクータック最高財務責任者(CFO)が30日の電話会議 でアナリストや投資家に明らかにした。

10-12月期の純利益は2億700万ドル(1株当たり48セント)と、前年同 期の9800万ドル(同23セント)から増加。売上高は前年同期比42%増の56億 7000万ドルだった。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均では、1株 利益は47セント、売上高は53億6000万ドルになるとみられていた。粗利益率 は20.6%と、前年同期の21.3%から低下した。

アマゾンによると、今年通期の営業利益は7億8500万-9億8500万ドル、 売上高は188億-198億ドルの見込み。アナリスト予想平均ではそれぞれ11億 8000万ドル、182億ドルになるとみられている。

同社によると、2008年1-3月(第1四半期)は営業利益が1億5500万 -2億ドル、売上高が少なくとも39億5000万ドルの見通し。

アメリカン・テクノロジー・リサーチのアナリスト、ティモシー・ボイド 氏は、アマゾンの見通しについて「現在の株価水準を持続させるのに十分とは 言えない」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE