ルービン元米財務長官:これ以上の利下げは「脆弱なドル」に打撃

ロバート・ルービン元米財務長官は30日、 米金融当局がこれ以上利下げをすれば、「既に脆弱(ぜいじゃく)なドル」に打 撃を与えるリスクがあると指摘した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は同 日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5ポイント引き下げ3% とした。先の緊急利下げと合わせ、1990年以来で最速ペースの金融緩和となっ ている。

ルービン氏はニューヨークで講演し、「金利に関する当局の行動は賢明で健 全」だとした上で、「米連邦準備制度理事会(FRB)は今後、難しい決断に直面 する。経済と信用市場の難局への対応が、既に脆弱なドルに望ましくない問題 をもたらす恐れがあるからだ」と述べた。同氏は先週も、同様の発言をしてい る。

米銀シティグループの経営委員会会長を務めるルービン氏は、「ドルへの大 きな問題」は「深刻な」インフレリスクをもたらす恐れがあると警告した。

同氏はまた、「一段の利下げはあまり効果がないかもしれない。どちらにし ても、貸し手は貸さず借り手は借りないからだ」と述べ、「それによってFRB への市場の信頼が低下し、さらなる問題が発生する恐れがある」と指摘した。

同氏は長期的には財政収支均衡を目指す必要があるものの、景気刺激策の 必要性には同意するとして、「信用市場の混乱はしばらく続いている。景気への 最大のリスクは恐らく、消費が大きく減退することだろう」と語った。「追加の 政策として必要性が高いのは恐らく、サブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローンの借り換えを容易にすることだろう」との見解を示した。

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