日本株は輸出や金融主導で続落、米景気と住宅ローン関連損失への懸念

朝方の東京株式相場は続落して始まった。 米国で景気後退懸念が高まった上、サブプライム(信用力の低い個人向け)住 宅ローン関連証券の格下げによる損失拡大懸念から、輸出関連株や銀行株を中 心に幅広く売りが先行している。業績予想が市場コンセンサスを下回ったキヤ ノン、中国製冷凍食品の自主回収による影響が不安視されるJTは売り気配。

新光証券エクイティ情報部の三浦豊シニア・テクニカルアナリストは、 「米利下げは織り込み済み。米先物が時間外で安くなっていることから、今晩 の海外市場への懸念が出ている」と指摘した。また、為替市場の円高傾向につ いては「1ドル=105円に入ると、日経平均は1万3000円を意識した動きにな る可能性がある」と警戒している。

24時間取引のGLOBEX(シカゴ先物取引システム)の米S&P500種 株価指数先物は、朝方は基準価格比1%安となっている。

午前9時17分時点の日経平均株価は前日比168円70銭(1.3%)安の1 万3176円33銭、TOPIXは19.79ポイント(1.5%)安の1300.32。東証1 部の売買高は概算で2億280万株。値上がり銘柄数は404、値下がり銘柄数は 1076。

東証業種別33指数の騰落状況では、上昇は空運のみ。下落寄与度が大き いのは、銀行、電気機器、卸売、機械、不動産、小売など。

米GDPは失速、円高やCDO格下げ懸念

30日発表の米国の10-12月実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年 率)速報値は前期比年率0.6%増と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミストの予想中央値(1.2%増)を大きく下回った。また、連邦公開市場 委員会(FOMC)ではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の0.5ポ イント引き下げを決めたため、日米金利差縮小をにらんだ動きもあって外国為 替市場では1ドル=106円台前半までドル売り・円買いが進行している。

一方、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、 米住宅ローン担保証券(RMBS)および債務担保証券(CDO)計5340億 ドル(約56兆6700億円)相当を格下げしたか、格下げ方向で見直しているこ とを明らかにした。

中外薬が売り気配、ヤフーは買い気配

個別では、08年12月期連結営業利益が前期比53%減を見込み、メリルリ ンチ日本証券などアナリストの格下げも相次ぐ中外製薬が売り気配で始まった。 08年3月期業績予想を引き下げた企業では東京電力や大阪ガスが軟調で、アン リツは売り気配。

半面、07年10-12月期連結純利益が前年同期比13%増と好調で、クレデ ィ・スイス証券が格上げしたヤフーが買い気配で始まり、寄り付き後は5%近 く上昇。07年4-12月受注高が前年同期比6.7%増と良好なNTTデータは反 発している。

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