NY外為:ドルが対ユーロで下落、FOMC0.5ポイントの利下げ(2)

ニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。 連邦公開市場委員会(FOMC)がフェデラルファンド(FF)金利誘導目標 を0.5ポイント引き下げ、リセッション回避のために追加利下げの必要性を示 唆したのが背景。

ドルは対ユーロで2週間ぶり安値に下落。1月22日に発表した緊急利下げ に続く今回の利下げは、1990年以来で最も短期間での追加利下げとなった。

スタンダード・チャータード銀行のシニア通貨ストラテジスト、マイク・モ ラン氏は、「ドルは今後さらに下落するだろう。FOMC声明は軟調な成長見 通しを強調している。この先数回の会合では引き続き利下げが発表されるだろ う」と語った。

ニューヨーク時間午後3時41分、ドルは対ユーロで0.7%下げて1.4873ドル。 前日は1.4776ドルだった。対円でのドルは106円72銭、前日は107円11銭だ った。ユーロは円に対して158円76銭、前日は158円27銭だった。

FOMCが昨年9月に利下げを決定して以来、ドルはユーロに対して6%下 落している。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は

74.944と、約1カ月ぶり低水準。昨年11月23日には74.48と、指数算出開始 (1973年)以来の最低を記録した。

下振れリスク

米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場の混迷で、昨年6 月以降、証券会社や銀行などの金融機関は1300億ドル以上の損失や評価損を 明らかにした。

欧州の銀行最大手スイスのUBSは30日、2007年通期の決算が赤字になっ たもようだと発表した。通期決算が赤字になるのはUBSが10年前に合併で 誕生して以来、初めて。米国で計上したサブプライム住宅ローン関連資産の評 価損約140億ドルが影響した。

FOMCは声明を発表、「この日の措置はこれまでの措置と合わせ、景気が 時間をかけて緩やかに成長するのを助け、経済活動へのリスク緩和に貢献する。 しかしながら、経済成長には下振れリスクが残っている」と述べた。

米商務省が発表した第4四半期(10-12月)の実質国内総生産(GDP、季 節調整済み、年率)速報値は前期比年率0.6%増加と、ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミストの予想中央値(1.2%増)を大きく下回った。第3 四半期は4.9%増だった。住宅投資が26年ぶり最大の落ち込みだった。

FOMCが緊急利下げを発表した先週、ドルはユーロに対して1.2%下落と、 約2年ぶりの大幅下落を記録した。今月の米緊急利下げで、米政策金利は2004 年11月以来初めて、欧州の政策金利(4%)を下回った。

カナダ・ドルは対米ドルで0.8%上昇し、98.73カナダ・セントと、1月4日 以来の高値まで上昇した。カナダと米国との金利格差が拡大したのが背景。カ ナダの政策金利は現行4%。29日には今月8日以来初の1米ドル=1カナダ・ ドルの等価を回復した。

エコノミストの金利見通し

ブルームバーグがまとめたエコノミスト85人の予想では48人が0.5ポイン トの利下げを見込み、21人は0.25ポイントの利下げ、0.75ポイントの利下げを 予想したのは1人。残る15人は金利据え置きを予想していた。

先物市場動向によると、FOMCが3月18日の会合で0.25ポイントの追加 利下げを決定する確率は62%となっている。0.5ポイントの利下げ確率は34%。

0.75ポイントの利下げも4%の確率で見込まれている。

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