米国債:2年債上昇、FOMCが利下げ-声明「下振れリスク」に言及

米国債市場では2年債が今週初めて上昇。 米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.5ポイントの利下げを実施し、リセッ ション(景気後退)を回避するために追加利下げを実施する可能性を示唆した ため、買いが優勢になった。

FOMCが昨年9月18日に利下げを開始して以来、2年債利回りの下げ幅 は1.5ポイントを超えている。10年債は3日続落。利下げがインフレ高進につ ながるとの見方から売りが優勢になった。

SCMアドバイザーズ(サンフランシスコ)のチーフストラテジスト、マ ックス・バブリッツ氏は「FOMCの現在の最優先事項は景気失速を和らげる ことで、必要なことを実施する用意があるようだ」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時現 在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)低 下して2.20%。2年債価格(表面利率2.125%、2010年1月償還)は約1/8上 昇の99 27/32となった。

10年債利回りは3bp上昇の3.70%。一時は3.76%まで上昇した。

下げに転じた株

金融保証会社(モノライン)の損失が金融業界の利益を圧迫するとの懸念 から株式相場が下げに転じると、国債に買いが入った。格付け会社フィッチ・ レーティングスはファイナンシャル・ギャランティー・インシュアランスの信 用格付けを「AA」と、従来の「AAA」から引き下げた。ムーディーズ・イ ンベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も同社 の格付けを見直している。

S&P500種株価指数は利下げを好感して1.7%高になる場面もあったが、 結局は0.5%安で終えた。

今回の利下げは昨年9月以降で5度目。3%のフェデラルファンド(F F)誘導目標は2005年6月以来の低水準。今回の金融緩和局面での利下げ幅は 合計で2.25ポイントとなった。

FOMCは声明で「この日の措置はこれまでの措置と合わせ、景気が時間 をかけて緩やかに成長するのを助け、経済活動へのリスク緩和に貢献する。し かしながら、経済成長には下振れリスクが残っている」と指摘した。

UBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・オドネル 氏は「FOMC声明の全体的なトーンは利下げ方向に引き続き傾いていること を示唆している。FOMCは景気回復のためなら何でも実施する構えだ」と述 べた。

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