東京外為:円強含み、株軟調でリスク回避-FOMC後の米株動向警戒

東京外国為替市場では円が強含み。海外時 間に米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策発表を控え、利下げ幅や米国市 場の反応が警戒される中、日本株やアジア株の軟調推移を背景にリスク回避の 動きが強まり、円の買い戻しが進んだ。

みずほコーポレート銀行国際為替部の竪智司参事役は、FOMCの利下げ 幅について、「市場では50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント) やるだろう、やってほしいとの期待の方が多いが、果たして本当にやるのかど うかはふたを開けてみなければ分からない」と指摘。その上で、足元ではドル・ 円の107円台前半がすでに重くなっているといい、「そこら辺を抜けられるか どうかはFOMCで株式市場が実際に安定するかどうかにかかっている」と語 る。

株軟調で円買い戻し

この日のドル・円は1ドル=107円前半で早朝の取引を開始。午前7時すぎ に107円17銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ)を付けた後は107円 ちょうどを挟んでもみ合っていたが、小幅高で始まった日本株がマイナスに転 じると円買いが強まり、午前11時半前には一時106円69銭まで値を切り上げ た。

その後は日本株の下げ渋りもあり、ドル・円はいったん107円ちょうど前 後まで値を戻したが、円の下値は堅く、午後に日経平均が再び100円を越える 下げに転じ、アジア株も軟調となると、市場は再度円買いに傾斜。円は106円 52銭まで値を伸ばした。

ユーロ・円も朝方付けた1ユーロ=158円32銭を日中の円安値に、円がじ りじりと値を切り上げる展開となり、午後には一時、157円41銭まで円高が進 んだ。

一方、ユーロ・ドルは1ユーロ=1.47ドル後半での小動きが続き、日中の 値幅は20ポイントあまりにとどまった。

50bp利下げなら「株高・円安」

フェデラルファンド(FF)金利先物相場によると、この日のFOMCで FF金利の誘導目標が50bp引き下げられる確率は74%。25bpの確率は26% となっている。

米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年9月から4回の利下げを実施。22 日には75bpの緊急利下げを発表しFF金利誘導目標を3.5%に設定した。

UBS銀行東京支店外国為替部FXアドバイザーの牟田誠一朗ディレクタ ーは、「金融不況」の中、景気刺激策を打ち出したブッシュ政権との「一体感」 を出すためにも、FRBは50bpの追加利下げに動くと予想。その上で、50b pの利下げがあれば、「安堵(あんど)感から株もある程度しっかりするだろ うし、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)を中心に円安方向となり、ドル・ 円もサポートされ107円台の展開になる」とみている。

一方、利下げ幅が25bpにとどまった場合には、「失望で株が落ちて、円 高になる」(メリルリンチ日本証券外国為替部・今泉光雄ディレクター)とみ られ、FOMCの結果判明後の米国株の動向が注目される。

また、この日は米国で2007年10-12月期(第4四半期)の国内総生産(G DP)速報値や民間の雇用者数など注目の経済指標の発表が予定されており、 FOMC待ちの状況の中、市場予想から大きく乖離した数字が出た場合には、 米株市場の一時的な波乱要因となる可能性もありそうだ。

--共同取材:柿崎元子 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Norihiko Kosaka

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