ホンダ:今期利益予想を増額修正、コスト削減進展など-売上高は減額

国内2位の自動車メーカー、ホンダは30 日の決算発表で、今期(2008年3月期)の利益予想を上方修正した。コスト削 減などが寄与するため。純利益の予想は従来の前期比8.0%増の6400億円から、 同17%増の6900億円に修正した。

通期の業績予想では、売上高が同11%増の12兆3000億円から同9.6%増 の12兆1500億円に下方修正した。一方、営業利益は同3.3%増の8800億円か ら同8.0%増の9200億円、税引き前利益が同9.7%増の8700億円から同15% 増の9150億円に修正し、いずれも過去最高更新を見込んでいる。

ホンダの近藤広一副社長は決算発表会見で、今期予想で売上高の減額修正 について、四輪販売を3万5000台下方修正したためと説明した。一方、利益 の増額修正については、コストダウンが進んだことや、研究開発費が当初見込 みより減ったことを挙げた。

第3四半期は海外販売好調で純利益38%増

第3四半期(2007年10-12月期)の連結業績は、純利益が前年同期比 38%増の2000億円となった。海外販売が好調で、国内の落ち込みを補い2年 連続の増益を確保した。ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト6人 の業績予想の平均値で第3四半期の純利益は1482億円が見込まれていた。

同四半期の売上高は同10%増の3兆448億円で、8年連続して同四半期の 過去最高を更新。営業利益は同35%増の2762億円で、こちらは3年連続の最 高益更新。税引き前利益は同31%増の2607億円、関連会社持ち分利益は同 21%増の313億円だった。1株当たり純利益は110円25銭(前年79円45 銭)。また第3四半期配当は22円(従来予想22円)とした。

営業利益の変動要因は「売り上げ・構成変動」で646億円、「コストダウ ンなど」で99億円、「為替変動」で29億円などの利益押し上げ効果があった 一方で、「販売管理費の増加」で22億円、「研究開発費の増加」で41億円な どの利益押し下げ要因があった。期中の為替レートは対ドルが113円(前年同 期118円)、対ユーロが164円(同152円)。また営業外損益に反映されるデ リバティブ評価損益は170億円の減益要因となった。

同四半期の世界販売台数は前年同期比8.3%増の99万1000台。このうち 国内は同7.1%減の14万5000台と引き続き低迷したが、主力の北米が同

2.1%増の48万1000台となったのをはじめ、欧州が同25%増の9万台、アジ アが同21%増の18万8000台、中国などのその他地域が同43%増の8万7000 台と海外販売は軒並み好調だった。

ホンダの近藤副社長はサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン 問題に関して「二輪と汎用には影響が出ているが、四輪はそれほどでもない」 と述べた。また、来期の北米での小売り販売は今期を上回るだろうとの見通し を示した。

ホンダの株価30日終値は前日比40円(1.2%)高の3300円。

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