スイス製薬大手ロシュの2007年通期:25%増益-抗がん剤が好調

抗がん剤で世界最大の製薬会社、スイスの ロシュ・ホールディングが30日発表した2007年通期決算は、前年比25%増益 となった。抗がん剤「アバスチン」と「ハーセプチン」の処方が増えたことが寄 与した。

同社が電子メールで発表したところによれば、純利益は114億スイス・フ ラン(1株当たり11.85フラン)と、前年の91億7000万フラン(同9.86フラ ン)から増加した。

スイスのノバルティスなど競合企業が後発医薬品との競争で苦戦するなか、 アバスチンとハーセプチンの好調でロシュは他社を上回るペースで成長を遂げて いる。同社は、バイオテクノロジー2位の米ジェネンテックと共同開発した治療 薬について、より多くのタイプの腫瘍(しゅよう)や初期のがんを対象にした治 験を通じて、販売拡大を図っている。

アダマント・バイオメディカル・インベストメンツでロシュ株を含む運用 を担当しているニック・ドレガー氏は「ロシュは欧州の製薬会社では最良と見受 ける」とし、腫瘍に関してはジェネンテックとともに依然としてトップ企業だと 指摘した。

29日のチューリヒ市場で同社株は2.8フラン(1.5%)安の189.4フランで 終了。同社の株価収益率(PER)は20.5倍と、競合他社のノバルティスの

17.9倍などを上回っている。

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