東京外為:円強含み、日本株軟調で買い戻し-FOMC控えて警戒感も

午前の東京外国為替市場では円が強含み。 対ドルでは1ドル=106円台後半まで円が値を切り上げている。株価にらみの展 開が続く中、日本株が軟調に推移しており、リスク投資への不安感から円に買 い戻し圧力がかかっている。海外時間に米連邦公開市場委員会(FOMC)の 政策決定など注目材料を控え、警戒感も強い。

メリルリンチ日本証券外国為替部の今泉光雄ディレクターは、きのうも為 替は株に連動した動きをしており、この日も同じような展開が見込まれるが、 「きょうのFOMCで利下げ幅がどのくらいになるのかというのが、その後の マーケットを動かす可能性があるため、基本的には動きづらい」と語っている。

日本株が軟調

30日の東京株式相場は小幅高で始まった後、早々にマイナス圏に落ち込み、 日経平均株価は一時、前日比150円安となった。このため、外国為替市場では 円の買い戻しが強まり、ドル・円は1ドル=107円台から一時、1ドル=106円 75銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ)まで円が上昇。ユーロ・円も 1ユーロ=158円台から157円63銭まで円高方向に振れている。

三菱UFJ信託銀行資金為替部の井上英明グループマネージャーは、東京 時間日中は「アジアの株価動向をみながらの展開が見込まれる」一方、FOM Cの結果を受けた株式市場の反応を見極めたいとの意向が強まるとし、積極的 な取引が見送られる可能性があると指摘。また、「レパトリエーション(自国 への資金回帰)の動きや、輸出企業の円買い」が円の下値を支えるとみている。

FOMCの利下げ幅に注目

フェデラルファンド(FF)金利先物相場によると、FOMCが30日にF F金利の誘導目標を3.5%から3%に引き下げる確率は74%と、前日の78%か ら低下。一方、3.25%に引き下げる確率は26%と前日の22%から上昇している。

メリルリンチ日本証券の今泉氏は、「マーケットはおそらく利下げ幅が50 bpだったら株はいったん上がり、株が上がれば1回円安になると考えている。 また、25bpだったら失望で株が落ちて、円高になると考えている」と説明し た上で、FOMCの結果が出てからが勝負なので、「あすの東京朝方まではや りようがない」と語る。

FOMC以外にも、この日は米国で2007年10-12月期(第4四半期)の GDP速報値が発表される予定で、予想以上の景気減速が示されれば、リセッ ション(景気後退)入り懸念が一段と強まり、相場の波乱要因となる可能性が ある。

また、給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッシ ング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが1月の民間雇用者数を発表する が、内容次第では週末発表の米雇用統計をめぐる思惑が強まりそうだ。

米商務省が29日発表した2007年12月の米製造業耐久財受注額は前月比

5.2%増と、市場予想(同1.6%増)を上回った。一方、米民間調査機関のコン ファレンス・ボードが発表した1月の米消費者信頼感指数は市場予想こそ上回 ったが、87.9と2年ぶりの低水準に接近。また、11月のS&Pケースシラー住 宅指数は前年比7.7%低下と前月、市場予想ともに下回った。

--共同取材:吉川淳子 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Norihiko Kosaka

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