東ガス株が反発、「積極的ディフェンシブ銘柄」の見方-GS新規買い

東京ガスの株価が急反発し、一時25円(5.2%) 高の503円と7営業日ぶりに500円台を回復した。ゴールドマン・サックス証 券では28日、電力・ガスセクターの調査を新規に開始し、株式市場全般に弱気 の見方が広がる中、安定業種として市場から注目が集まる可能性を指摘してい る。中でも東ガスなどは、今後の利益回復の見通しを背景に積極的に値上がり 益を追求することができるとし、投資判断を買いとしたため、株価の先高期待 が高まった。

GS証では、電力・ガスセクターのバリュエーション修正が起きやすいと の認識を示した上で、新規に買い判断を下した銘柄の中でも東ガスと関西電力 株に最も推奨できる銘柄に挙げた。関西電株も一時85円(3.2%)高の2715 円まで上昇。

同証の酒井田浩之アナリストはレポートの中で、燃料価格の上昇などファ ンダメンタルズの変化を背景にした銘柄間のパフォーマンスの差に注目すべき と指摘。電力会社やガス会社が燃料として使用する液化天然ガス(LNG)の 価格算定式を見直すための交渉が売り手との間で行われており、LNG輸入価 格の上昇が見込まれているという。

しかし、東ガスについては「LNG価格上昇のニュースはむしろ株価上昇 のカタリストとなる」とし、「LNG価格の上昇を転嫁可能で、2009年3月期 に大幅増益が予想される」(同氏)との見方を示した。

また、関西電については「09年3月期の利益回復で割安感が強まり、7年 ぶりに中部電力との株価逆転が期待できる。LNG価格の上昇によって中部電 力の利益がコンセンサス以下に落ち込むという見方が広まるにつれ、関西電力 のバリュエーション見直しが進むだろう」(酒井田氏)と予想した。

同氏は、09年3月期の利益が予想水準を大きく下回る可能性があることか ら、中部電力株に関しては売り推奨としている。

そのほか酒井田氏は、北海道電力と大阪ガスの買いを推奨し、東京電力、 中国電力、北陸電力、東北電力、四国電力、九州電力、電源開発については中 立と判断している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE