榊原氏:円は夏までに100円突破、介入ないが構造的弱さで円高に限界

早稲田大学インド経済研究所所長で元財務 官の榊原英資氏は29日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「円 安バブル」の解消により、夏ごろまでに1ドル=100円を超えて円高が進む可能 性があると指摘した。また、円高阻止のための為替介入の可能性を否定する一 方、「日本の構造的弱さ」から、極端に円高が進むことはないとも語った。

榊原氏は、「ここ何年かは日本の金利が極端に低いということで、ある種 の『円安バブル』だった」と指摘。今後はそのバブルが解消するプロセスに入 っていくとの見方を示した。

また、為替介入については、「恐らく米国がノーと言うだろうからできな い。米国は口先介入にも非常にセンシティブになっている」と指摘。その上で、 今後の日米経済の動向などさまざまな条件によるものの、「ドル・円は取りあ えず100円割れのところまで行くだろう」といい、95円程度までの円高も「不 思議でない」と語った。

一方で、榊原氏は、日本は構造的な弱さを持っているため、円高が極端に 進むことはないとし、「どこかで再び円安局面に入っていく」と予想。「例え ば、景気後退した時に日本は金融政策も財政政策もほとんど打てない。そうい うことが表に出てくると円安要因になる」といい、日本経済そのものの弱さか ら、1-2年先には「日本売り」のような状況が来る可能性もあると指摘した。

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