07年度補正予算案、きょう衆院通過-与党、つなぎ法案提出の構え(4)

災害対策費や原油高対策などを柱とする 2007年度補正予算案は29日夜の衆院本会議で、過半数を占める自民、公明の 連立与党などの賛成多数で可決し、衆院を通過するのが確実になった。同案は 同日夕の衆院予算委員会で、与党などの賛成多数で可決された。野党では国民 新党だけが賛成に回り、民主、共産、社民の3党は反対した。

補正予算案は災害対策費7308億円や原油高対策570億円などを含む1兆 509億円を計上。地方交付税交付金など国費の節減が1兆3006億円あったこと から、歳出総額は8954億円となった。

与党は29日夜、揮発油税(ガソリン税)などの暫定税率を3月末の期限 切れ以降、5月末まで2カ月間延長する「つなぎ法案」を議員立法で衆院に提 出する構え。同事務局によると、与党の「つなぎ法案」に反対する民主党の休 憩の提案によって、衆院予算委員会の審議は午後1時から1時間15分にわた り空転した。

予算案は憲法60条に基づき、野党が過半数を占める参院で否決されても、 衆院の議決が優先されるほか、衆院通過後30日以内に参院で議決されない場 合に自然成立する。このため07年度補正予算案の07年度内(3月末まで)成 立が確実になった。

つなぎ法案の取り扱いをめぐり、自民党の伊吹文明幹事長は28日午後、 国会内での政府・与党協議会で、暫定税率を4月以降も維持することを柱とす る租税特別措置法改正案など税制(歳入)関連法案に関して、「野党の一部に 3月31日までに成立させない動きも見られるが、国民生活、経済の問題を混 乱させてはならない。そうならない対応が必要だ。例えばセーフティーネット 法案という措置も必要だ」と述べ、「つなぎ法案」の提出に積極的な立場を報 告した。同党がウェブサイトで公表した。

「ばかげた方法」-小沢氏は与党痛烈批判

民主党の小沢一郎代表は29日午後、党本部での記者会見で、「つなぎ法 案は国会の審議権を侵害し、国会のルールを無視するもので、ばかげた方法 だ」と述べ、与党を痛烈に批判した。その上で、「もし提出すれば大多数の国 民のひんしゅくを買う。『許すべきではない』という声が圧倒的になると思う。 その国民の総意を国会で反映できるよう努力する」と語り、与党に対抗する姿 勢を示した。

福田首相「歳入関連法案の年度内成立を」

福田康夫首相は同日の衆院予算委員会で、政府提出の歳入関連法案に関し て、「私の意思は、この法案が07年度内に成立し、国民生活に心配を掛けな いことだ。それ以外ない」と言明。「今、与野党で協議しており、何とか話し 合いで決着するよう願っている」と語り、野党の協力を求めた。

一方、首相は「つなぎ法案」に関しては、「私は中身も、実際に国会に出 すか、出さないかも承知していない。私が法案の内容に関与する立場にないし、 必要もない」と語り、行政府の長として関与を全面的に否定した。

揮発油税は、税収の全額を道路整備に充てる道路特定財源の一つ。揮発油 税法は、揮発油税の税率を1キロリットル当たり2万4300円と規定している が、租税特別措置法では、揮発税法の特例として03年12月1日から08年3 月末まで、2倍の4万8600円とする「暫定税率」が定められている。

共同通信は29日、与党は「つなぎ法案」を29日夜に07年度補正予算案 が衆院を通過した後に国会に提出し、1月中に衆院通過させる方針で、民主、 社民、国民新の野党3党は与党が「つなぎ法案」を提出した段階で審議拒否す る構えだと伝えた。

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