銀行のシステミックリスクは増している、ソシエテ事件示す-タレブ氏

ロンドン・ビジネス・スクールのナシム・ タレブ教授は28日、ブルームバーグ・ニュースとのラジオインタビューで、仏 銀ソシエテ・ジェネラルが1人のトレーダーの不正によって被った巨額損失は、 大銀行が優位に立つ銀行システムが直面する巨額損失リスクが高まっているこ とを示していると指摘した。

オプショントレーダー出身で、想定困難な事態の影響について論じた「ブ ラック・スワン」の著書がある同教授は、大銀行は中小の銀行よりもさらにリ スクが高いと述べた。その上で「大銀行が思いもかけないような不思議な間違 いに遭遇する確率は、規模が大きく動きの荒い市場との接点が大きいという理 由で、中小の銀行よりもはるかに高くなる」と説明。「このため、ソシエテのよ うなことが起こった」と語った。

ソシエテはトレーダーのジェローム・ケルビエル氏の未承認取引により72 億ドル(約7670億円)相当の損失を被った。タレブ教授は「ソシエテが特に能 力が低かったわけではなく、不運だったのだろう。また、銀行事業にはリスク が内在していると思う」と指摘。「われわれは今日、銀行という非常に高リスク の巨大組織という問題を抱えている。どこかに、誰も全く知らないようなアキ レス腱があるかもしれない」と述べた。

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