郵船株が午後に上げ拡大、業績予想上方修正はサプライズ-荷動き活発

国内海運最大手の日本郵船の株価が午後に 入り、上昇幅を拡大。同社は午前の取引終了後に、中国向けの鉄鋼原料の荷動 きが活発なうえ、燃料価格が下落傾向にあることを理由に2008年3月期の業績 予想を上方修正した。修正数字が市場予想を上回ったため、買い注文が膨らん でいる。

午後1時3分現在の株価は前日比35円(4.5%)高の798円。午前終値は 781円だった。

新しい連結営業利益予想は前期比91%増の2000億円で、従来予想1820億 円から9.9%の上乗せ。ドライバルク市況の下落や米景気不安もあるが、燃料油 価格が下落傾向にあることや、中国向け鉄鋼原料荷動き活発化の見通しが強ま っていることなどを反映した。

岡三証券の宮本好久アナリストは「これほど良い数字が出るとは思ってい なかった」と語り、今回の業績上方修正はポジティブ・サプライズだと語る。 ブルームバーグ・データによると、同銘柄をカバーするアナリスト8人の営業 利益の予想平均は1818億円。今回上方修正した水準を見込むアナリストはいな かった。

バルチック指数は大幅下落

ただ、宮本氏は、バラ積み船の運賃指標であるバルチック・ドライ指数が下 落を続けており、「どの程度までこれを織り込んでいるのかを見極める必要が ある」とも指摘する。バルチック・ドライ指数は昨年11月に1万1039ポイン トの最高値を記録したが、1月28日には5692ポイントとほぼ半分の水準まで 落ち込んでおり、「来期に悪材料が出る可能性がある」(宮本氏)という。

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