日本株は伸び悩む、重要日程見極め-米利下げ期待で輸出関連など高い

午前の東京株式相場はやや伸び悩み。米 国での大幅利下げ期待を背景に、輸出関連や好業績を発表した銘柄中心に幅広 い業種で買いが増加しているが、重要日程や決算動向を見極めたいとの見方も 出ている。借り入れコストの低下期待から米金融株が上昇した流れを受け、み ずほフィナンシャルグループなど銀行株が大幅高。販売価格上昇期待などから 新日本製鉄が売買代金首位で反発し、業績堅調のファナックは急騰した。

みずほインベスターズ証券投資情報部の稲泉雄朗部長によれば、「次回の FOMC(米連邦公開市場委員会)が3月になることから、今回は米利下げ幅 が株式市場にとって重要になる」という。利下げ期待が2カ月後までくすぶる ことは株価の波乱要因になるとして、「0.5%の利下げで打ち止め感を出すこ とが必要だ」と、稲泉氏は話した。

午前10時19分時点の日経平均株価は前日比258円4銭(2%)高の1万 3345円95銭、TOPIXは26.60ポイント(2.1%)高の1319.63。東証1部 の売買高は概算で6億3336万株。値上がり銘柄数は1470、値下がり銘柄数は 177。

東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が31で、値下がり業種 は精密機器とゴムのみ。指数寄与度の大きいのは、銀行、電気機器、輸送用機 器、卸売、機械、不動産、鉄鋼など。

大幅利下げ観測

28日に発表された2007年12月の米新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率)は60万4000戸と前月比4.7%減少し、ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想の平均(64万7000戸)を下回った。同指標の悪化を 受け、29日から30日にかけて開催されるFOMCでの大幅利下げ観測が浮上。 「米国では財政政策や利下げなど対策の効果がこれから出てくると予想され、 投資家の不安心理は後退している」(日興コーディアル証券の西尾浩一郎マー ケットアナリスト)。もっとも、決算やFOMCなどスケジュールは目白押し であり、買い一巡後は様子見気分が強まると西尾氏は予想していた。

銀行株の上昇目立つ

午前の相場で上昇が目立つのは銀行株。みずほフィナンシャルグループと 三菱UFJフィナンシャル・グループが約6%高まで買われ、きょう業績発表 を予定している三井住友フィナンシャルグループも5%超の上昇。東証1部業 種別上昇率で銀行は2位となっている。

28日の米国株市場では、借り入れコストの低下で銀行各行の利益が押し上 げられるとの期待から、銀行大手のバンク・オブ・アメリカなど金融株の上昇 が顕著だった。みずほイ証の稲泉氏によると、「東京市場では投資対象が外需 系の好業績企業から内需系企業に次第に移りつつあることも、日本の銀行株上 昇の背景」だそうだ。

住商情報が上昇率首位、HOYAが大幅安

個別では、08年3月期連結営業利益が前期比16%増と従来予想を上回る 見通しとなった住商情報システムが急伸して東証1部値上がり率首位となった。 ゴールドマン・サックス証券が格上げしたいすゞ自動車、10-12月期業績が好 調だった新日鉄ソリューションズもそろって急騰した。07年10-12月決算 (米国会計基準)で純損益が9億円の赤字と前年同期の赤字58億円から縮小 したNECエレクトロニクスは急反発。

半面、クレディ・スイス証券が投資判断を引き下げたHOYAが売買代金 上位で大幅安となった。日興シティグループ証券が目標株価を引き下げた日立 建機も軟調。08年3月期の利益予想を下方修正した日本配合飼料は急落。

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