東京外為:円もみ合い、日米株高でリスク回避後退-米金利先安観

午前の東京外国為替市場ではドル・円相場 が1ドル=107円ちょうどを挟んでもみ合い。前日の米国市場で追加利下げ期待 を背景に株価が反発したことからリスク回避姿勢が後退し、日本株の上昇も相 まって円に売り圧力がかかっている。半面、米連邦公開市場委員会(FOMC) を間近に控えて、米金利の先安観も根強く、ドルの上値は限定されている。

みずほコーポレート銀行国際為替部の松澤真史調査役は、米株の下げ渋り が、クロス・円(米ドル以外の通貨と円の取引)での円売りにつながった流れ を引き継ぎ、この日の東京時間も株の堅調地合いを背景に円の下値を試す動き を予想。ただ、「FOMCを控えて、レンジ感が強まっている」ともいい、ド ルの上値は重くなる可能性があるとみている。

FOMCについては、「株の持ち直しを背景に利下げ幅が0.25ポイントに とどまれば、失望感から株が売られ、円の買い戻しにつながる可能性がある一 方で、市場が織り込んでいる0.5ポイントの利下げとなれば、株高・円安の展 開もあり得る」(松澤氏)ことから、積極的に動きにくい面があるようだ。

米利下げ期待で株反発

28日に発表された昨年12月の米新築一戸建て住宅販売は1995年2月以来 の低水準にまで減少。また、新築価格の中央値も37年ぶりの大幅な下落率とな った。住宅関連指標の弱含みを受けて、30日のFOMCで政策金利のフェデラ ルファンド(FF)金利誘導目標が0.5ポイント引き下げられるとの観測が一 段と強まる格好となった。

前日の米株式市場では利下げによる景気のてこ入れ期待から、ダウ工業株 30種平均が反発。この日の東京時間も、日経平均株価が反発して取引を開始し ており、外為市場では、リスク投資の代表格とされる株式の持ち直し期待から、 リスク選好的な低金利の円で資金を調達して高金利通貨などに投資する円キャ リートレードの動きが出やすくなっている。

ドル・円相場は早朝に一時107円14銭(ブルームバーグ・データ参照、以 下同じ)を付け、ユーロ・円相場も1ユーロ=158円53銭と、それぞれ2営業 日ぶりの水準まで円安が進んでいる。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の久保信明バイスプレジデン トは、「為替は基本的に株にらみという観点で動いており、きのうは米国の利 下げ観測が再度高まったことを受け、株価が堅調に動いたことからドル・円も 底堅く動いてくるのかなという感覚がある」と指摘。株が落ち着いてくれば、 高金利通貨に対して円は弱含む展開になるとみている。

米欧金利差拡大見通し

一方で、米国の利下げ観測を背景にインフレ警戒姿勢を維持している欧州 中央銀行(ECB)などとの金利差が拡大するとの見通しから、前日の海外市 場ではドル売りが活発化。対ユーロでは一時1ユーロ=1.4798ドルと、16日以 来の安値を付けた。

この日の東京時間の取引も引き続き対ユーロでドルが安値圏で推移。この ため、対円でもドルの上値が抑制され、午前9時50分過ぎには106円75銭ま でドル安・円高に振れる場面もみられている。

--共同取材:吉川淳子 Editor:Tetsuzo Ushiroyama、Hidenori Yamanaka

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