ファナック株が大幅反発、4-12月営業益最高で見直し-CNC好調

コンピューターによる工場生産の自動化 (FA)システムや機械工場の自動化のためのロボットなどを手掛けるファナッ クの株価が買い気配で始まり、寄り付き後は一時730円(8.6%)高の9230円ま で上げ幅を拡大した。主力のコンピューター数値制御(CNC)システムや産業 用ロボットが伸び、2007年4-12月期の連結営業利益が同期ベースで過去最高 を更新。08年3月期通期業績計画に対する進ちょく状況も良好で、投資家の見 直し買いが先行している。

ちばぎんアセットマネジメント運用部の長壁啓明ファンドマネージャーは、 「米国経済減速の影響による北米向けFAやロボット機器販売の落ち込みが懸念 されていたほか、為替の円高進行による採算悪化も警戒されたが、足元の業績は 好調そのものであることを確認できた」と話した。

その上で、業績不安などを背景に直近で大きく売り込まれていただけに、 「ひとまず杞憂(きゆう)だったことで、幅広い投資家層から見直し買いを誘っ ている格好だ」としていた。28日時点でのファナック株の年初来下落率は22% に達しており、この期間のTOPIXの下落率(10%)を大きく上回る。

同社は28日の取引終了後に07年4-12月期の業績を発表。連結業績は、 売上高が前年同期比13%増の3522億円、営業利益は同17%増の1459億円、純 利益は同24%増の1010億円で、2けたの増収増益となった。全売上高の過半を 占めるFA部門では、CNCシステムが建設機械や航空機向けを中心に中国や欧 州などで伸長。産業用ロボットは、自動車関連産業向けに中国や韓国で堅調に推 移、景気減速の影響が懸念されていた米国でも回復した。FA部門の売上高は、 同11%増の2021円、ロボット部門の売上高は同14%増の853億円。

今通期の連結業績予想については、今回変更しなかった。通期の売上高は前 期比9.7%増の4601億円、営業利益は同10%増の1796億円、純利益は同15% 増の1228億円を見込む。9カ月終えた時点での通期計画に対する進ちょく率は、 売上高で77%、営業益で81%、純利益で82%。

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