12月鉱工業生産指数は2カ月ぶりプラスへ-アジア向け輸出が下支え

昨年12月の日本の鉱工業生産指数は、堅調 なアジア向け輸出を背景として一般機械や輸送機械の増加が見込まれ、2カ月 ぶりの上昇となる見通し。米国経済の減速懸念に伴う世界的な需要減少が懸念 されるものの、生産は12月末時点では底堅さを保ったとみられる。

経済産業省は30日午前8時50分に12月の鉱工業生産指数(速報)を公表 する。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト45人を対象に調査したところ では、鉱工業生産指数の予想中央値は前月比2.0%上昇、前年同月比では1.6% 上昇(35人対象)が見込まれている。

10-12月期の鉱工業生産は前期比で増加し、3四半期連続でプラスを維持 した可能性が大きい。みずほ総合研究究所の山本康雄シニアエコノミストは、 「四半期ベースでは3四半期連続の増加となり、輸出増を背景とした増産基調 の継続を確認する結果となろう」としている。

年初来、急速に高まっている米国の景気減速懸念が1月以降の日本の生産 にどのような影響を及ぼしたかを占う上で、経産省が同時発表する1月、2月 の製造業生産予測指数も注目される。日本経済は現在、輸出と生産により支え られているが、この2つに変調が生じれば一気に景気は落ち込む公算が大きい。 ただ、米景気が減速しても、新興国向け輸出が支えとなるとの見方も根強い。

マッコーリー証券の主任エコノミスト、リチャード・ジェラム氏は、「日本 は輸出先を広げている」とした上で、アジア、ロシア、中東からの需要に助け られ、「向こう6カ月間の減速はそれほど厳しいものにはならないかもしれな い」との見方を示している。

政府は1月の月例経済報告で、景気は「一部に弱さがみられるものの、回 復している」とし、総括判断を14カ月連続で据え置いた。先行きについては「企 業部門が底堅く推移し、景気回復が続くと期待される」としている。一方で、 サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題を背景とする「アメリ カ経済の下振れリスク」の影響に留意する必要があると指摘し、警戒感を強め ている。

--共同取材 Minh Bui、Harumi Ichikura  Editor:Hitoshi Ozawa Masaru Aoki

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