米国株:上昇、利下げ観測で買い-ダウ177ドル高、金融株が堅調

米株式相場は上昇。30日の米連邦 公開市場委員会(FOMC)で景気てこ入れのために0.5ポイントの政 策金利引き下げが実施されるとの見方が強まるなか、株価は上昇。

銀行大手のバンク・オブ・アメリカとJPモルガン・チェース、シ ティグループが堅調に推移した。金融株は過去5営業日で4日目の上昇。 借り入れコストの低下で銀行各行の利益が押し上げられるとの期待が背 景。米住宅建設最大手のレナーと同4位のセンテックスも買われた。住 宅建設株価指数は昨年10月以来の高水準となった。利下げ見通しが、こ の日発表された新築住宅販売件数の大幅減少を相殺した。

S&P500種株価指数終値は前週末比23.36ポイント(1.8%)上げ て1353.97。ダウ工業株30種平均は176.72ドル(1.5%)高の12383.89 ドルとなった。ナスダック総合指数は23.71ポイント(1.0%)上昇し

2349.91。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は5対1。

ルーミス・セイレスで30億ドルの資産運用に携わるディーン・グリ ス氏は「米利下げを背景に幾分かの相場上昇が期待できる」と述べた。 また、「FOMCは金融市場の混乱を克服するため、必要な政策を取る だろう」と語った。

S&P500種は日中の安値から2.4%反発した。米商務省が発表した 2007年12月の米新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率)が1995 年2月以来の最低となったことから、今週のFOMCでの0.5%の利下 げ見通しがトレーダーの間で強まった。欧州とアジアの主要株価指数は 下落した。

銀行株が上昇

資産家のウォーレン・バフェット氏による債券保証事業の全米への 拡大計画も金融株に好材料となった。

米景気鈍化で企業の四半期利益が01年以来の大幅な落ち込みとなる との観測を受けて、主要株価指数は年初来下落している。S&P500種 はこの日の上げで、年初来の下落率が7.8に縮小した。ダウ平均は年初 来6.6%安、ナスダックは同11%下げている。

この日はS&P500種の業種別10指数のすべてが上昇。金融株や通 信株、原材料生産業者が上げを主導した。

BOAとJPモルガン、シティグループに加え、証券大手のゴール ドマン・サックス・グループも上昇。保険最大手アメリカン・インター ナショナル・グループ(AIG)も高い。

FOMC見通し

FF金利先物相場の動向によると、29‐30日のFOMCで0.5ポイ ントの利下げが実施される確率は86%とみられている。25日時点の同確 率は70%だった。金融株価指数は18日に付けた4年ぶりの低水準から 11%上昇している。

バフェット氏が率いる保険・投資会社バークシャー・ハサウェイの クラスA株式は下落。同社は新たな債券保証事業を全米に拡大すること で合意した。

建設株に買い

利下げ見通しを受けて、住宅建設株価指数は5.7%上昇した。07年 12月の米新築一戸建て住宅販売は60万4000戸と前月比4.7%減少した。 これを受けてS&P住宅建設指数は一時4.4%下落した。

レナーとセンテックスの堅調に加え、米住宅建設3位のパルト・ホ ームズも上昇。同社株価は年初来31%上昇しており、S&P500種構成 銘柄中で最も堅調。

LPLファイナンシャルの投資責任者、リンカーン・アンダーソン 氏は「住宅市場は今年、反転するだろう」と指摘。利下げが「反転を促 す見込みだ」と語った。

SLM

米学資ローン最大手のSLM(サリーメイ)は上昇。同社はバン ク・オブ・アメリカ(BOA)やJPモルガン・チェースなどの銀行か ら310億ドル(約3兆3200億円)の融資を獲得したと発表。また、撤回 された買収案件をめぐる訴訟は取り下げると明らかにした。

ファストフード最大手のマクドナルドは前週末比5.6%安。同社が 発表した昨年12月の米既存店売上高(開店から13カ月以上)は前年同 月比変わらずと、ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト4人 の予想平均である2.8%増も下回った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE