ブッシュ大統領が最後の一般教書演説へ-経済問題で指導力発揮の機会

ブッシュ米大統領はワシントン時間28 日夜(日本時間29日午前)、最後となる一般教書演説を行う。今回は、リセ ッション(景気後退)に向かいつつある米経済に対応するという喫緊の使命を 帯びた演説となる。

ブッシュ共和党政権は、民主党が議会の多数派を占めるねじれ状態に直 面している。民主党は今秋の大統領選挙での勝利を目指し、現政権の経済政策 に対し非難を浴びせている。1500億ドル(約15兆9000億円)規模の超党派 での景気刺激策を指揮することで、ブッシュ大統領は議会工作でのこれまでの 失敗について少なくとも一部については名誉挽回(ばんかい)のチャンスを得 る公算がある。

米リセッション入りとの観測はまた、ブッシュ大統領にリーダーシップ を発揮する機会を与え、2期8年にわたる在任期間の最後の数カ月については イラク戦争以外のことで記憶されることになる可能性がある。米スタンフォー ド大学の歴史学者、デービッド・ケネディ氏は「ブッシュ大統領にとっては、 プラスの功績を刻むチャンスだ」と語った。

クリントン前大統領を補佐するトップを務めていたパネッタ大統領首席 補佐官(当時)は「通常、一般教書は極めて単調なものとなりがちだ」とした 上で、「現在、米国は深刻な経済危機に直面している」ため、今晩は様相が異 なり、国民はこの問題に対する政界リーダーの話に注目していると指摘した。

ブッシュ大統領が、今晩の演説と最近の経済面での一気呵成(かせい) の行動によって、ハリケーン「カトリーナ」などへの対応のまずさによって傷 ついた危機管理能力に対するイメージの改善を図れるかどうかについては現時 点では不明だ。

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