Dインキュがストップ安配分、株式売却減響き通期下方修正-無配転落

ベンチャーの投資・育成と企業コンサルテ ィングを手掛けるドリームインキュベータの株価が、午後3時にストップ安(値 幅制限の下限)となる前週末比2万円(16%)安の10万9000円で100株が比例 配分され、昨年来安値を更新した。投資先のIPO(新規株式公開)が計画通り 進まなかった上、保有する上場株式についても売却益が減少したなどとして、通 期(2008年3月期)の業績予想を下方修正した。期末配当金を無配転落とした こともあり、収益環境の厳しさが嫌気され、朝方から売り気配が続いていた。な お、差し引き4523株の売り注文を残す。

通期予想は幅持たせる、IPOは2社

Dインキュは25日取引終了後に、通期の単独業績予想を下方修正した。売 上高は従来予想の43億円に対し、20億6000万円(前期比11%増)-32億6000 万円(同75%増)のレンジに減額。また、前期に2億9000万円の黒字だった営 業損益は7億3000万円の赤字-2000万円の黒字に修正した。従来計画は13億 3000万円の黒字だった

このほか、前期に9600万円の黒字だった最終損益も6億5000万円の赤字- 6000万円の黒字(従来計画7億5000万円の黒字)となる見込み。業績修正と同 時に、1株当たり3000円を予定していた予想期末配当金は無配とした。

Dインキュの堀紘一会長は、通期業績に幅を持たせたことについて、「下限、 上限とも理論的にはあり得るため示したが、下限に近いと考えて頂いた方が無理 はないと思う」と話す。

同社経営管理本部の佐藤祐子氏によると、コンサルティングサービスの受注 は堅調に推移しているが、株式相場低迷や上場審査の厳格化を背景にIPOを延 期する投資先企業が相次いだことが響くという。上場有価証券のキャピタルゲイ ン(売却益)減少や減損処理もあり、「高採算見込んでいた投資事業が落ち込ん だ」(同氏)。投資先における今年度のIPOは、昨年6月に東証マザーズ市場 に新規上場したインフォテリアと、10月に大証ヘラクレス市場に上場した地域 新聞社の2社にとどまる見通し。

今後はアジア進出、インドは年央に事務所開設も

今後の事業展開について、堀会長は「残念だが、日本だけでは駄目かも知れ ない。その場合、成長はどこにあるのかというとアジアだ。インドも先週帰って きたばかりで、問題は沢山ある国だが、大変な勢いだった。インドにはできれば 今年中に進出したいと考えており、年央には事務所を開設するかも知れない」と していた。

Dインキュは昨年4月に、ベトナムのサイゴン証券と包括的な業務提携を結 んでおり、ベトナムのベンチャー育成にも進出済みだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE