HOYA株が下げ拡大、通期の連結純利益は減益に-EOで価格低下も

HOYAの株価が、午後1時の業績開示後 に下げ幅を拡大。前期に土地の売却益という特殊要因があった反動などで、通期 (2008年3月期)連結純利益が前年同期比で減少する見通しとなったことを受 け、売り圧力が増している。午後に入り、前週末比4.5%安付近で推移していた が、発表を受けて12%安の3060円まで値を切り下げており、東証1部の値下が り上位に顔を出してきた。午後2時36分現在、9.5%安の3130円。

HOYAが午後1時に公表した07年4-12月連結決算によると、10-12月 期の純利益は前年同期比13%増の226億円。持分法適用会社の収益向上と為替 の影響で増益となった。潜在株式調整後1株当たり四半期純利益は52円18銭 (前年同期は46円14銭)。営業利益に関しては1.1%増の275億円。

また、9カ月累計の営業利益は前年同期比6.7%減の770億円だった。

一方、同時に通期の連結業績予想を初めて公表。営業利益は前期比5.7%減 の1011億円、純利益は同4.1%減の800億円をそれぞれ見込む。通期の業績計 画に関する資料によると、エレクトロオプティクス(EO)部門では主要製品の 一部で価格低下、新製品への対応の遅れの影響などから売り上げが減少。その他 製品で高精度品を中心に堅調に推移するが、部門全体では減収減益となるもよう だ。これに対し、ビジョンケア部門はメガネレンズが海外市場で伸び、ヘルスケ ア部門も増収増益を見込むという。

東海東京調査センターの廣瀬治シニアアナリストは、昨年買収したペンタッ クスの業績が上乗せされるにもかかわらず、通期の営業益と純利益が減益に落ち 込む見通しとなったことについて、全売上高の4割超を占める「EO事業が厳し い環境に置かれていることを如実に表している」と話した。

その上で廣瀬氏は、EO事業では液晶用大型マスクが競争激化で苦戦してい るほか、ハードディスク駆動装置(HDD)用ガラスディスクで垂直磁気記録方 式の立ち上げが遅れているとし、「今後は事業ポートフォリオの組み換えを含め た抜本的な構造改革が必要となってこよう」(同氏)と指摘する。

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