訂正:日本株は反落公算、サブプライム損失警戒で金融安い-輸出軟調

週明けの東京株式相場は4営業日ぶりの 反落となる公算が大きい。米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロー ン関連の損失に対する警戒から、金融株が安くなる見込み。米利下げ幅が大幅 にならないとの見方や円高傾向から、輸出関連株も軟調となりそう。

みずほ証券の北岡智哉ストラテジストは、「東京株式市場は大局的には先 週22日に大底を打った可能性がある」と指摘。戻り相場が継続しそうだとし た上で、「今週は米国でのイベントを控えて振れの大きな慎重な展開になりそ うだ」と述べた。

今週は米国時間28日にブッシュ米大統領の一般教書演説、29日から30 日かけて米連邦公開市場委員会(FOMC)、2月1日に1月雇用統計などが 予定されている。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の25日清算値は1万 3470円で、大阪証券取引所の通常取引終値(1万3660円)に比べて190円安 だった。

フォルティスの評価損観測

先週末25日の海外では、ベルギー最大の金融サービス会社フォルティス、 オランダの保険会社エイゴンなどが住宅ローン関連証券に絡み評価損を追加計 上するとの観測が浮上した。バークレイズ・キャピタルのアナリストリポート によると、金融保証会社の格付けが引き下げられた場合、銀行は規定を満たす ために最大1430億ドル(約15兆4025億円)の追加引当金を積み増す必要が あるかも知れないという。

金融機関に対する追加損失の警戒が高まり、欧州や米国では金融株が売ら れるきっかけとなった。S&P500種に採用されている銘柄のうち、金融株で 構成される株価指数は2.5%安と、産業別10指数で値下がり率最大。

東京株式市場では先週3日間の続伸期間中、銀行株は東証1部業種別指数 の上昇率5位だった。戻りが急ピッチだったことから、信用不安の根強さを背 景として戻り売りが膨らみやすい状況が予想される。

大幅利下げの後退も、円は強含み

一方、今週は29日からFOMCが開催される。フェデラル・ファンド (FF)金利を予想するFF金利先物動向によると、26日段階で市場は

0.25%の利下げを30%、0.5%の利下げを70%織り込んだ水準にある。市場で は0.5%利下げが優勢であるものの、小幅の利下げ予想も直近の22%からやや 増えており、利下げ幅が米景気の成長を促すには不十分との見方も輸出関連株 に対する不透明感となりそう。

米主要株価3指数の25日終値は、S&P500種株価指数が前日比21.46 ポイント(1.6%)安の1330.61。ダウ工業株30種平均は171.44ドル (1.4%)安の12207.17ドル、ナスダック総合指数は34.72ポイント (1.5%)安の2326.2。

また、外国為替市場ではやや円高の動きとなっている。25日の東京株式 市場の通常取引の終了時ではドル・円相場は1ドル=107円台半ばだったが、 週明け東京時間早朝は106円台後半で推移している。

一部業種はスピード調整か

東京株式市場では23日からの3日間で、日経平均株価の上昇率は8.4% に達した。大幅な下値への不安は後退しているものの、銀行と同様に上昇スピ ードの速い業種には一時的に売りが増加することも予想される。同期間の上昇 率が高い業種は銀行を除くと、その他金融、ゴム、卸売、不動産、証券・商品 先物取引などがある。

ゴールドマン・サックス証券では、野村ホールディングスや大和証券グル ープ本社の目標株価を引き下げた。

日軽金やドコモが下落見込み

個別では、子会社の日軽パネルシステムが過去5年半にさかのぼり、防火 材料認定仕様と異なる断熱パネルを販売していたと発表した日本軽金属に売り が先行する見込み。07年4-12月期の営業利益が6000億円台前半と前年同期 の6769億円を下回ったと、27日付の日本経済新聞朝刊が報じたNTTドコモ、 08年3月期の業績予想を下方修正した芝浦メカトロニクスも安くなりそう。

半面、07年4-12月期の連結経常利益が前年同期比10%増の1600億円 程度となったようだと26日付の日本経済新聞朝刊が伝えた第一三共、07年4 -12月期の連結営業損益が前年同期の赤字から黒字に転じた富士通ゼネラル などは堅調となる可能性がある。

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