KDDI株が連騰、今期の上方修正好感-中部電の光買収評価も(3)

携帯電話国内2位のKDDIの株価が、 ほかの主要通信株がさえない中で連騰している。主力の携帯電話事業の好調な どで25日に2008年3月期通期の連結営業利益予想を増額修正しており、業況 の安定さを評価する動きが先行。一時2万7000円(3.8%)高の74万5000円 まで買われた。

また、みずほインベスターズ証券須山弘之アナリストによると、株価が好 業績を素直に好感したとの見方を示した上で、同時発表した中部電力の光ファ イバー事業買収も材料視されているという。

関東以外でも光のアクセスラインを確保

須山氏は、携帯事業は好調を続けているものの、市場は成熟化して料金競 争も激化していると指摘。そうした中、昨年1月の東京電力に続いて中部電か らも事業を買収したことは、東電の地盤である関東以外の地域でも自前の「ア クセスラインを確保できる」(須山氏)わけで、長期的観点からは評価できる、 としている。

KDDIは、契約者が伸びず不採算である光ファイバーが、将来は本格普 及に転じて事業環境が変わることを視野に入れ、関東以外の地域でも電力系通 信会社との提携を模索してきた。

KDDIは25日、今期の連結営業利益予想を従来の3900億円から4140 円に上方修正し、営業益の4000億円台乗せは初めてのなる見込み。既存の光 ファイバー事業の不振などで固定の通期の営業赤字見込みを80億円拡大して 640億円とする一方、携帯事業の通期営業益予想を従来から300億円積み増し、 4680億円としたことではね返す。

ただ、ツーカー設備の撤去費など120億円と、国内伝送路などの減損200 億円を特別損失に計上するため、純利益見通しは2200億円に据え置いている。

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