米国債(25日):反発、株価下落で需要が回復-2年債利回り2.19%(2)

米国債相場は反発。週間ベースでは 6週続伸となった。株価の下落で米経済がリセッション(景気後退)入 りするとの懸念が再燃したことが背景だった。

2年債利回りは10年債利回りを1.38ポイント下回り、利回り格差 は2004年以来の最大に近づいた。30日の米連邦公開市場委員会(FO MC)で最大0.5ポイントの利下げが実施されるとの観測が背景。今週 はFOMCによる緊急利下げが実施される一方、株価は02年以来最長の 下落局面となるなか、米国債の値動きはここ10年間で最大となった。

ドゥワイト・アセット・マネジメント(バーモント州バーリント ン)のチーフ・エコノミック・ストラテジスト、ジェーン・キャロン氏 は「現在の利回り水準は安全資産への資金の流れを反映している」と指 摘。「世界の金融市場の方向性についてある程度自信が持てるようにな るまで、米国債市場が世界的に現金の逃避先として使用される」と付け 加えた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後 4時27分現在、2年債利回りは前日比13ベーシスポイント(bp、1bp =0.01ポイント)低下して2.19%。2年債価格(表面利率3.25%、 2009年12月償還)は約1/4値上がりして101 31/32となった。

10年債利回りは14bp低下し3.57%。同利回りは今週一時3.29% と、03年6月以来の低水準まで下げた。株価下落からの資金の逃避先と なったことが主因だった。5年債ならびに10年債利回りは週間ベースで 6週間連続低下。

安全な投資先

モルガン・キーガンの政府・機関債トレーディング部門のマネジン グディレクター、ブラント・カーター氏は「安全志向が非常に高まって いる」と指摘。「資金保全の動きが米国債の唯一の買い要因となってい る」と述べた。

金融政策見通しに最も敏感な2年債の利回りと10年債利回りの格差 は04年以来の最大に5bpまで接近した。利回り曲線の急勾配は金利低 下見通しからトレーダーが短期債を選好していることを示している。

メリルリンチがまとめた指数によると、すべての償還期限の米国債 リターンが今月2.34%となっており、年初としては1987年以来最も堅 調となっている。住宅市場の低迷に加え、住宅ローン関連投資で世界の 銀行や証券会社が1330億ドルの損失を出したことから景気が圧迫される との懸念を受けて、米国債相場は上昇している。

米金融政策見通し

シカゴ商品取引所(CBOT)のFF金利先物相場によると、FO MCが30日の定例会合でFF金利の誘導目標を50ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)引き下げる確率は76%とみられている。25b pの利下げ確率は24%。

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