NY外為(25日):ドルは対ユーロで反発、米国債需要で買い

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対 ユーロで4日ぶりに上昇。米国株の下落で資金が米国債市場に流れ込み、ドル 買いにつながった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が30日の定例会合で大幅利下げを実 施するとの観測が後退したこともドル買い材料。低金利の日本で資金を調達し、 高金利通貨で運用するキャリー取引が解消され、円は主要通貨すべてに対して 上昇した。

HVBアメリカの通貨セールス主任、マンフレッド・ウォルフ氏は「リス ク回避傾向が強まり、米国の投資家が海外から資金を引き揚げれば、ドルは短 期的には強含む可能性がある」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時24分現在、ドルは対ユーロで0.6%高の1ユ ーロ=1.4673ドル。前日は1.4755ドルだった。円はドルに対して0.4%高 の1ドル=106円77銭。前日は107円18銭。対ユーロで円は1ユーロ= 156円67銭と、前日の158円12銭から0.9%上昇した。

FOMCが22日に予想外に緊急利下げに踏み切って以来、ドルはユーロ に対して1.5%下落している。

週ベースではドルはユーロに対して0.4%安。円に対してはほぼ変わらず。 ユーロは対円で0.3%上昇した。

安全資産としての買いが入り、25日の米国債2年物と10年物は上昇した。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利先物相 場によると、FOMCが30日の定例会合でFF金利の誘導目標を50ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げる確率は76%。25bpの利下げ 確率は24%。2日前は0.75%の利下げ確率が44%あった。

TDセキュリティーズのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボー ン氏は「来週の金融政策に対する見方が変わりつつある。大幅利下げ予想が後 退しており、ドルの支援材料になっている」と語った。

円はノルウェー・クローネに対して1.7%高。ニュージーランド・ドルに 対しては0.9%上昇した。米国株の下落を背景にキャリー取引が解消された。

日銀は今週、政策金利を0.5%で据え置いた。これは先進国中で最低。ノ ルウェーとニュージーランドもそれぞれ5.25%、8.25%で維持した。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、イアン・スタナード氏は景気見通し の悪化を予想し、円やスイス・フランなどの資金調達通貨の買いを勧めた。さ らに「クロス通貨が対円で上昇基調を維持するとは思わない。リスク許容度は 引き続き低下する可能性が高い」と述べた。

スイス・フラン

スイスの政策金利は2.75%。スイス・フランは今年、円以外の主要通貨 に対して上昇している。

スイス国立銀行(SNB)のロート総裁は25日、このところのスイス・ フランの上昇を「歓迎する」と述べ、世界の金融市場で起きた混乱の結果とし て予想されていたものだと指摘した。

同総裁はスイスのダボスでブルームバーグのテレビインタビューに 応じ、「不透明感が強い」と指摘。「スイス・フランは安全な通貨だ。 不透明感や変動が高まった現在、スイス・フラン買いは予想していた通りだ」 と語った。

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