バーナンキ議長の利下げも商用不動産には効かず、ローン金利は急上昇

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FR B)議長をはじめ、米金融当局は住宅市場の混迷に起因する景気悪化の立て直 しに取り組んでいるが、米商用不動産市場は悪化を食い止めるのが困難な状況 に陥っている。

パリセード・ファイナンシャルのプリンシパル兼最高投資責任者のデービ ッド・マクレーン氏によると、連邦公開市場委員会(FOMC)が9月以降に 4度の利下げを実施したのを背景に、米10年物国債利回りは過去3カ月間で

1.43ポイント下落し、2003年以来の低水準をつけたが、その一方でアパート 建物やオフィス、小売店舗、ホテルなどのための借り入れコストは最大で1.25 ポイント上昇した。

米ミッション・キャピタル・アドバイザーズのプリンシパル、デービッ ド・トビン氏は、「レバレッジを利かせたあらゆる資産や、楽観的だった昨年 の見通しに基づいて交わされた実現不可能な開発契約が非常に多く存在してい るため、市場は行き詰っている。これでは住宅市場と同様の終わりを迎えるだ ろう」と語った。

米当局による金融緩和策にもかかわらず、3兆2000億ドル(約343兆 円)といわれる商用不動産市場は住宅市場の混迷を映すかのように落ち込んで いる。価格は1929年の大恐慌以来初めて下落した。米調査会社リアル・キャ ピタル・アナリティクスの市場分析ディレクター、ダン・ファスロ氏によると、 今年の米商用不動産価格は2007年のピーク時から10%下落する見通し。2002 年から2007年にかけては60%上昇していた。

米カリフォルニア大学の経済学者ケネス・ローゼン氏は、証券化された商 用住宅ローンの支払い遅延が今後1年半で4倍に増加するとの見通しを示した。

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