日本株(終了)3連騰、TOPIX上昇率は02年来-景気不安和らぐ

東京株式相場は3連騰。24日の米国で景 気刺激策としての政府の税還付案に議会の合意が得られたほか、欧米企業の決 算が総じて良好で、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題 に起因する世界経済の先行き不安が和らいだ。みずほフィナンシャルグループ がストップ高(値幅制限の上限)まで買われたほか、トヨタ自動車やキヤノン なども大幅高となり、時価総額の大きい銘柄を中心にほぼ全面高となった。

日経平均株価の終値は前日比536円38銭(4.1%)高の1万3629円16銭、 TOPIXは同60.32ポイント(4.7%)高の1344.77。TOPIXの上昇率 は、2002年3月4日(5.9%)以来の大きさとなった。東証1部の売買高は概 算で26億904万株、売買代金は同3兆846億円、値上がり銘柄数は1628、値 下がりは80。

また日経平均は、今週初の2日間で9.3%下げたが、この3日間で8.4% 戻した。時価総額や流動性ごとに分けられるTOPIXニューインデックスで は、上位30社を示すコア30指数の上昇率が5%を超し、ラージ70、ミッド 400、スモールと規模が小さくなるにつれ上昇率は縮小。

みずほ投信投資顧問の柏原延行執行役員は、「米住宅問題の広がりを食い 止めようと、米国では財政と金融の両面からの対策が本格化しつつある」と指 摘。その上で、来週予定されているブッシュ大統領の一般教書演説や連邦公開 市場委員会(FOMC)に対する期待感も高まっており、「世界的に悲観一辺 倒に傾いていた市場心理が修正される過程にある」(同氏)と話した。

欧米株高を好感、アジア高受け午後は上値模索

24日の米株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均は前日比108.44ドル (0.9%)高の12378.61ドルで終えた。複写機大手のゼロックスや防衛最大手 のロッキード・マーチンが発表した決算がアナリスト予想を上回ったことに加 え、ブッシュ政権と米下院指導者が戻し減税や企業の設備投資優遇など一連の 景気刺激策で合意したことも好感された。また欧州株式相場も大幅反発し、 2003年以来で最大の上昇。米金融保証会社の救済に向けた会合やフィンラン ドの携帯電話会社であるノキアの好決算などが材料視された。

欧米株高の流れを引き継ぐ格好で、この日も日経平均は買い先行で始まっ た。朝方早々に米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の24日清 算値(1万3280円)を上回り、その後も堅調に推移。午前終了にかけては一段 高となった。午後に入ると、アジア株が総じて堅調に推移していたことも投資 家心理にプラスに働き、日経平均は1万3500円、1万3600円台と次々と水準 を切り上げた。ちばぎんアセットマネジメントの大越秀行運用部長によると、 チャート分析上で、週前半の世界連鎖株安時に形成された日経平均の「窓」埋 めが達成され、「買い戻しに弾みが付いた」(同氏)という。21日の安値と 翌22日の高値のすき間である「窓」の水準は、1万2572-1万3320円。

銀行が上昇寄与トップ、AOCHや日野自は10%超上昇

東証1部銘柄の94%が上昇する中で、前日に続き金融株への物色が目立 った。TOPIX上昇寄与度でトップの業種は銀行。23日の米国で金融保証 会社(モノライン)の救済計画が浮上したことを受け、金融システムの信頼回 復につながるとの期待が続いた。オリックスやアイフルなどその他金融株、野 村ホールディングスやカブドットコム証券など証券株も上げが大きかった。

みずほコーポレート銀行がインド最大手銀行と法人向け業務で包括的に提 携すると一部で伝わったみずほFGは、時間の経過とともに値を切り上げ終了 間際にストップ高となった。ムーディーズが格付けを格上げ方向で見直すと発 表したオリックスもストップ高。

資源関連株への買い戻しも顕著だった。AOCホールディングスが14% 高、住友金属鉱山が8.0%高、国際石油開発帝石ホールディングスは6.6%高、 三井物産は6.5%高。24日のニューヨーク原油先物3月限が前日比2.8%高と なるなど、海外商品先物相場が大幅反発したことを受け、評価益や販売単価に プラスに働くと期待された。

このほか、ハードディスク駆動装置(HDD)向けモーターの需要がおう 盛で、2007年4-12月期の連結営業利益が前年同期比16%程度増で過去最高 を更新したもようと、25日付の日本経済新聞朝刊が伝えた日本電産が大幅に 3日続伸。クレディ・スイス証券が投資判断を引き上げた日野自動車は11% 高。フィンランドの携帯電話会社であるノキアの好決算を受け、携帯電話向け コネクターを手掛けるヒロセ電機は一時9.5%高まで買われた。

津田駒工や日立化成は下落率上位、任天堂は下落転換

半面、主力の繊維機械事業で中国やインドにおける売り上げが落ち込むと して2008年11月が減収減益になると発表した津田駒工業、ゴールドマン・サ ックス証券が強い買い推奨リストから除外した日立化成が、東証1部の下落率 上位に並ぶ。国内外でゲーム機が好調として、2008年3月期の連結営業利益 予想を前期比2倍に上方修正した任天堂は大幅高で始まったが、じりじりと値 を切り下げ午後に下落転換した。

新興市場は3指数とも続伸

国内新興市場は、東証1部がほぼ全面高となったことで、時価総額上位銘 柄や直近下落率の大きい銘柄を中心に買われ、主要3指数がそろって続伸した。 ジャスダック指数の終値は前日比1.39ポイント(2.3%)高の62.03、東証マ ザーズ指数は21.59ポイント(3.4%)高の663.52、大証ヘラクレス指数は

23.62ポイント(2.4%)高の1001.45で終えた。

個別では、楽天、インデックス・ホールディングス、SBIイー・トレー ド証券が買われ、アルデプロ、マネーパートナーズも高い。販売手数料無料の 信託型ドバイ株ファンドの申し込みを2月中旬から受け付けると発表したジャ パン・デジタル・コンテンツ信託がストップ高。半面、ワークスアプリケーシ ョンズ、スタートトゥデイ、イーシステムが安い。

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