午前の日本株は3連騰、世界景気不安和らぐ-輸出中心に全面高(2)

午前の東京株式相場は大幅続伸。日経平 均株価は今週初の2日間で9.3%下げたが、この3日間で約7%戻してきてい る。24日の米国で景気刺激策としての政府の税還付案に議会の合意が得られ たほか、欧米企業の決算が総じて良好で、米サブプライム(信用力の低い個人 向け)住宅ローン問題に起因する世界経済の先行き不安が和らいだ。トヨタ自 動車やキヤノンなど輸出株中心にほぼ全面高。海外商品相場の大幅反発を受け、 国際石油開発帝石ホールディングスや丸紅など資源関連株の上昇も目立った。

日経平均株価の午前終値は前日比367円5銭(2.8%)高の1万3459円 83銭、TOPIXは同43.12ポイント(3.4%)高の1327.57で終えた。東証 1部の売買高は概算で11億6911万株、売買代金は同1兆3222億円、値上が り銘柄数は1542、値下がりは144。東証業種別指数は33業種すべて高い。

RBCインベストメントの武田洋二ファンドマネジャー(香港在勤)は、 「米株の下げが止まったことで、グローバルな投資家の心理はひとまず回復し てきている」と話す。その上で同氏は、「市場占有率の高い商品を有し、業績 的にも安定している日本株への投資を増やしたい」としていた。

欧米株は上昇、日経平均は午前終了にかけ一段高

24日の米株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均は前日比108.44ドル (0.9%)高の12378.61ドルで終えた。複写機大手のゼロックスや防衛最大手 のロッキード・マーチンが発表した決算がアナリスト予想を上回ったことに加 え、ブッシュ政権と米下院指導者が戻し減税や企業の設備投資優遇など一連の 景気刺激策で合意したことも好感された。また欧州株式相場も大幅反発し、 2003年以来で最大の上昇。米金融保証会社の救済に向けた会合やフィンラン ドの携帯電話会社であるノキアの好決算などが材料視された。

欧米株高の流れを引き継ぐ格好で、この日も日経平均は買い先行で始まっ た。朝方早々に米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の24日清 算値(1万3280円)を上回り、その後も堅調に推移。午前終了にかけては一段 高となり、高値圏で取引を終えた。

東洋証券ディーリング部の児玉克彦シニア・ストラテジストは、米国では サブプライム問題の広がりを抑えようと「官民挙げてスピィーディーに取り組 んでいる印象だ」とし、来週にかけての日本株について「外部環境の落ち着き を背景に、今週前半の下落幅を埋める形の反発基調が期待できる」との見方を 示す。

国際帝石Hや三菱商は5%超上昇、日電産や任天堂も高い

東証1部銘柄の約9割が上昇する中で、資源関連株の上げが目立つ。国際 石油開発帝石ホールディングス、新日鉱ホールディングス、住友金属鉱山、三 菱商事はいずれも5%超上昇。24日のニューヨーク原油先物3月限が前日比

2.8%高となるなど、海外商品先物相場が大幅反発したことを受け、評価益や 販売単価にプラスに働くとの期待感がある。

個別材料が出たところでは、ハードディスク駆動装置(HDD)向けモー ターの需要がおう盛で、2007年4-12月期の連結営業利益が前年同期比16% 程度増で過去最高を更新したもようと、25日付の日本経済新聞朝刊が伝えた 日本電産が大幅に3日続伸。国内外でゲーム機が好調として、2008年3月期 の連結営業利益予想を前期比2倍に上方修正した任天堂は反発。

津田駒工や日立化成は下落率上位

半面、主力の繊維機械事業で中国やインドにおける売り上げが落ち込むと して、2008年11月が減収減益になると発表した津田駒工業が急反落。ゴール ドマン・サックス証券が投資判断「買い」は継続したものの、強い買い推奨リ ストからは除外した日立化成も東証1部の下落率上位に並ぶ。人員確保費用が 膨らみ07年11月中間期の連結経常利益が前年同期比28%減となったパソナ グループは続落。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE