サッポロ飲社長:08年の赤字脱却に意欲-スティール提案をけん制(4)

サッポロホールディングス(サッポロH) 傘下で飲料事業を手掛けるサッポロ飲料の鈴木英世社長は24日、就任後初めて 会見し、サッポロHの筆頭株主である米系投資ファンド、スティール・パートナ ーズが不採算だとして同事業(サッポロ飲料)の売却を提案していることについ て、「利益が出るようになれば、売却提案はしなくなるのではないか」と強調。 2008年度中の赤字解消に意欲を示し、スティール案をけん制した。

サッポロHにTOB(株式公開買い付け)による買収を提案しているスティ ールは独自の「企業価値向上計画」を提出。その中で酒類や不動産事業の戦略見 直し、飲料事業の売却などを提言している。鈴木社長は会見でスティール案につ いて「今までは利益が出ていないのだから株主として当然の提案。ごく自然だろ う」とも指摘した。

鈴木社長は今月12日に就任したばかり。サッポロHが米国の穀物メジャー であるカーギル社の日本法人、カーギルジャパンの鈴木社長をサッポロ飲料の社 長として迎え入れた。鈴木氏は会社更生法を適用した食品卸会社、東食の社長兼 管財人として同社を再建した実績を持つ。カーギルジャパンの社長も兼務し、サ ッポロHの執行役員も務める。

鈴木社長は会見で「07年12月期の営業損失は10億円くらい。仮に08年12 月期も赤字の計画なら赤字額を縮小するのが私の役目」と述べ、「08年中に赤 字を解消し、09年で黒字体質にしたい」と再建への意欲を見せた。サッポロ飲 料の07年12月期は3期連続の営業赤字となったもよう。

23日には、サッポロHの村上隆男社長がスティールのウォーレン・リヒテ ンシュタイン代表と07年2月の買収提案後、初めて会談した。スティール側か らは株式取得が長期的な投資姿勢や提案内容の説明を受けた。現在、サッポロH はスティールの提案を評価する期間に入っており、スティールへの対応を最終的 に3月5日までに決める。

サッポロの株価終値は前日比1円(0.1%)高の802円。

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