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仏ソシエテG:不正トレーディングで49億ユーロの損失、過去最悪

時価総額でフランス2位の銀行ソシエ テ・ジェネラルは24日、同行のトレーダーが株価指数先物市場で不正にトレ ーディングし、49億ユーロ(約7709億円)の損失が発生したと発表した。ト レーディングによる損失としては過去最大。

同行によると、不正行為を働いたのはジェローム・カービエル氏(31)。 取引による損失に加え、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン 関連証券に絡む評価損の計上を受け、ソシエテ・ジェネラルは55億ユーロ (約8550億円)の増資を計画していることも明らかにした。フランス銀行 (仏中央銀行)は詐欺容疑で調査している。

今回のトレーディングによる損失は2006年のアマランス・アドバイザー ズの66億ドル(約7060億円)を上回り、1995年にベアリングスを破たんに 追い込んだニック・リーソン氏による損失14億ドルの4倍余り。ジャンピエ ール・ムスティエ氏率いるソシエテ・ジェネラル投資銀行部門の税引き前利益 のほぼ2年分に相当する。

ソシエテ・ジェネラルは同トレーダー、カービエル氏を訴えていることを 明らかにした。同氏は2000年に入行、給料と賞与の総額は10万ユーロ未満 という。

投資銀行部門のムスティエ氏は記者会見で、今回の損失に絡んで4-5人 が解雇されるとの見方を示した。同行の広報担当者によると、その中には株式 トレーディングの責任者、ルーク・フランソア氏が含まれる。ムスティエ氏は コンプライアンス(法令順守)担当者が18日夕に同行の定める上限を超えた 取引を発見したと指摘。カービエル氏については現在、どこにいるか知らない と述べた。

ダニエル・ブトン最高経営責任者(CEO)は不正トレーディングの発覚 を受けて辞任を申し出たものの、取締役会はそれを受理しなかったという。同 CEOはウェブサイト上に「不正手段による取引は株価上昇を見込んだ単純な ポジションだったが、非常に複雑で様々な手法で隠ぺいされていた」との発表 文を掲載した。

フィリップ・シテルヌ共同最高経営責任者(CEO)は記者団に対し、カ ービエル氏が不正トレーディングの発覚を避けるために、同行の規制に対して 「細かく、よこしまな」知識を持っていたと指摘した。

資産運用部門の責任者、フィリップ・コラ氏はカービエル氏が昨年12月 末までは大きな利益を上げていたが、年初からの取引で利益を失ったことを明 らかにした。

株価は前日比3.27ユーロ(4.1%)安の75.81ユーロ。年初からの下げ は23%となった。

仏中銀のノワイエ総裁は記者会見で、同トレーダーが「5つのレベルの規 制を潜り抜けた」とし、「コンピューターの天才」とも述べた。また、「逃走 中」と認識しているとも語った。

ソシエテ・ジェネラルは2007年通期の業績について依然6億-8億ユー ロの利益を計上するとともに、利益の45%に相当する配当を支払うとの見通し を示した。

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