【個別銘柄】アバコポ、アドテスト、花王、D&M、ブロコリ、田崎珠

24日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは次の通り。

アーバンコーポレイション(8868):12%安の939円と急反落し、東証1 部値下がり率2位。額面総額312億5000万円のユーロ円建転換社債型新株予 約権付社債(CB)を発行すると発表。9.4%という株式の希薄化に対する懸 念に加え、発行金額が当初予定より引き下げられたことも不安視されたようだ。 一時199円(19%)安の862円と急反落し、2005年8月以来の安値水準に落 ち込んだ。

アドバンテスト(6857):9.2%安の2235円と4日続落し、連日の52週 安値。主力のメモリー用テスター事業は、アジア勢を中心とするDRAMメー カーからの受注低迷が続き、08年3月期の連結営業利益が前期比4割減の320 億-370億円になる見通しと24日付の日本経済新聞が伝えた。会社側が昨年 10月に示した計画値470億円を下回る数字で、減益幅拡大を警戒した売りが 優勢。同社は午前11時40分に業績予想の減額を発表し、営業利益は240億円。

花王(4452):3.1%高の3280円と続伸。23日に発表した第3四半期業 績によると、原材料高が利益を圧迫したものの、製品の高付加価値化や販売体 制の強化が奏功し、計画に比べ業績は堅調に推移した。原材料高や国内個人消 費の鈍化は引き続き警戒されるが、総合的な販売力強化によって安定した業績 推移が見込めると期待された。野村証券は投資判断を「3」から「2」に上げ。

千代田化工建設(6366):8.6%高の1197円と大幅続伸。世界景気の減速 懸念が強まる中、今期利益を押し下げている資機材価格の高騰が落ち着き、来 期利益の回復期待が高まった。UBS証券は投資判断を「中立」から「買い」 に引き上げた。

KDDI(9433):一時3.7%高の72万5000円まで上げた。携帯電話の 純増件数が高水準で推移する中、2007年4-12月期の連結営業利益が前年同 期を1割強上回ったもようと24日付の日経新聞で報じられ、通期業績の上振 れを期待する買いが入った。ただ、午後は失速して1%安の69万2000円と5 日続落で終了。

サイトサポート・インスティテュート(2386):2.5%高の1169円と続伸。 臨床試験の採算性を高める努力が結実しつつある中、製薬企業からの臨床試験 受託サービスが伸び、2008年3月通期業績が上振れる見通しとなった。一部 アナリスト予想を上回る上方修正だったことから、収益の先行きを強気にみた 投資家の買いが入った。

ディーアンドエムホールディングス(6735):18%高の356円で、東証1 部の上昇率3位。24日付の日経新聞は、米系ファンドのRHJインターナシ ョナルが、約49%を保有して筆頭株主となっているD&Mの保有株を売却す る方針を固めたと報道。月内にも入札手続に入る見通しで、交渉がまとまれば、 買い手はTOBでRHJI持ち分を含む全株取得を目指すとみられるという。 同社は午前の取引終了後、報道に対して「当社の発表に基づくものではない」 とのコメントを発表。東証は午前を売買停止とし、午後零時半から再開した。

日立造船(7004)など造船・重機株:日立造が8%高の108円など総じて 株価の戻りが大きい。米国景気の後退による需要減退懸念などから、年初から 下げ圧力が高まっていたが、金利や財政、信用補完面での対策が米国で矢継ぎ 早に打ち出されてきたことから、過度の不安感後退によって下値を買う動きも 出始めた。東証1部の売買高上位では、コマツ(6301)も4.1%高の2400円 で連騰。

小林洋行(8742):8%安の415円と大幅続落、一時400円と上場来安値を 更新した。23日発表の07年4-12月期の連結営業損失は17億6100万円と、 前年同期の2億1100万円から拡大した。国内商品先物市場が低迷する中、昨 年7月に受託業務停止という行政処分を課されて売買委託手数料が減少してい る。即効性のある業績改善策が見当たらず、当面は業績低迷を余儀なくされる との不安が高まった。

ファンケル(4921):3.1%安の1206円と反落。栄養補助食品とその他事 業でリスク・シナリオが具現化してきており、09年3月期の営業利益が減益 になるとの見方から、ゴールドマン・サックス証券は23日付で同銘柄を強い 売り推奨リストに追加。目標株価は1200円から1030円に引き下げた。

日本毛織(3201):13%高の810円で、東証1部の上昇率12位。グルー プ戦略の強化に加え、非繊維事業の取り組みを拡充。非繊維事業の収益も改善 しており、2008年11月期の連結純利益が前期比9.6%増の48億円に伸びる見 通しを発表。収益拡大基調が続いていることが評価された。

ルック(8029):9.8%高の134円と大幅続伸。シンガポールに本社を置 く投資顧問のいちごアセットマネジメントがルック株を買い進め、発行済み株 式総数の5%超を保有していることが23日に分かった。保有目的は「純投資 および状況に応じて重要提案を行う」とし、ルックとの対話を通じてコーポレ ート・ガバナンス(企業統治)の新しいモデルを構築すると説明している。

ワークスアプリケーションズ(4329):3.5%高の11万9000円と続伸。パ ッケージソフトウエア製品の売れ行きが好調、11億円を見込んでいた07年12 月中間期の連結経常利益が、前年同期比78%増の15億5000万円になったも ようと発表した。会計ソフトを軸に、オフィスの統合業務ソフトベンダーとし て、総合展開できるとの期待が高まった。

カワチ薬品(2664):13%高の2645円で、東証1部の上昇率10位。4- 12月期の連結営業利益は73億5900万円で、通期計画に対する進ちょく率は 72%。ゴールドマン・サックス証券では、足元の業績が予想以上に伸び、ドラ ッグストア業界全体の環境の良好さを裏付けたとした上で、化粧品の高付加価 値化や株価の割安感などを理由に23日付で投資判断を「買い」に引き上げた。

ローム(6963):1.9%安の7690円。07年7-9月期には電子部品の受 注が回復していたが、07年後半の過剰調達の反動、景気減速やその懸念によ ってセットメーカーが慎重になってきており、12月以降に急減速したたとの 見方が出ている。為替相場の不安定さもあり、徐々に下値を切り下げる展開。

エルピーダメモリ(6665):8.8%高の3850円と急反発。クレディ・スイ ス証券は投資判断を新規で「アウトパフォーム」とした。目標株価は5000円。

カブドットコム証券(8703):6.9%)高の10万9000円。私設取引シス テム(PTS)での株式現物取引の開始時間を現在よりも10時間以上早い午 前8時20分に繰り上げると発表。東証などの取引所を含めて国内で最も早く から売買を可能にすることで、個人や機関投資家といった顧客層の拡大を狙う。

全日本空輸(9202):2.8%高の409円と続伸。08年度の航空輸送事業計 画を23日に発表。国際線では、羽田空港での国際チャーター便の運航可能時 間帯拡充を活用し、4月から羽田-香港線を毎日運航、8月開催の北京五輪を 契機に環境が整い次第、羽田-北京線のチャーター便運航を計画している。

東芝(6502):0.4%安の729円と小幅反落。24日付の読売新聞によると、 東芝は半導体フラッシュメモリーの新工場を三重県四日市市など国内2カ所に 建設する方向。2月にも正式に決定する。建設費は1兆数千億円の見通しで、 09年度にも順次稼働する予定。

角川グループホールディングス(9477):2.4%高の2615円と続伸。米グ ーグルは、動画共有サイト「ユーチューブ」日本版で角川GHDを、コンテン ツ(情報の内容)に関する新しいパートナーに迎える。

任天堂(7974):2%安の5万3100円と反落。クレディ・スイス証券で は23日、投資判断「NEUTRAL」を継続しつつも、目標株価を従来の7万5000 円から5万7000円に引き下げた。この日の午後4時から四半期業績を開示。

富士製薬工業(4553):6.1%高の2680円と大幅続伸、一時2720円と上 場来高値を更新した。4月の制度変更を控えジェネリックメーカーに対する投 資家の関心が高まっている。同社の場合、注射剤や検査薬に強く、薬剤費抑制 を図る医療機関から相対的に選ばれやすいとみられており、安定的に増益基調 が続くと見た投資家から継続的に買い注文が入った。

ブロッコリー(2706):13%高の77円と連騰。23日にアニメ・コミック を総合的に取り扱うアニメイトと商品力の強化、業務の効率化を図る目的で資 本・業務提携を発表した。商品開発力の向上などを期待した買いが先行し、約 2カ月ぶりの水準を回復。

テクモ(9650):10%高の1132円と急伸。顧客満足度を高めるため、07 年に発売を予定していたニンテンドーDS向けソフト、Wii向けソフトなど の発売時期を08年に延期した影響により、07年12月期の連結純利益は従来 予想比18%減の9億円にとどまったもようと発表。それでも、大幅な増益を 達成する見通し。

ゲームオン(3812):2万円高の14万円とストップ高(制限値幅いっぱい の上昇)買い気配のまま終了。有料のオンラインゲーム事業でキャンペーンや ゲームに連動したアイテムの販売などが伸び、07年12月期の単体純利益は従 来予想比22%増の9億1400万円になったもようと発表した。

田崎真珠(7968):80円(22%)安の277円とストップ安(制限値幅い っぱいの下落)で東証1部の下落率1位。23日の取締役会で、07年10月期の 有価証券報告書において、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在している ことから、注記をつけることを決めた。同社は過去3期連続で純損失を計上し たため、取引金融機関から経営体制や事業計画の見直しを求められていたが、 今年に入って以後の資金提供や借入金の借り換えについて態度を保留すること を示唆されたため、今後の資金繰りに影響が出ると判断した。

ダイセキ環境ソリューション(1712):5.6%安の28万9000円と反落。 同社は2月13日付で、東証マザーズから東京証券取引所、名古屋証券取引所 の1部または2部に上場市場を変更する。これに伴い、6000株の公募増資と、 900株を上限とするオーバーアロットメントによる売り出しを行なうと発表。 1株利益などの株式価値の希薄化や、株式需給の悪化につながるとみられた。

エスケイジャパン (7608):5.4%安の265円と急落し、東証1部の下落率 12位。1-2月の受注が芳しくないことや、滞留在庫の見切り損が発生する 見込みであることから、08年2月期の業績予想を下方修正。子会社の部門撤 退に伴う整理損なども計上し、連結純損益を8300万円の黒字から4億6000万 円の赤字に変更した。

新神戸電機 (6934):12%高の405円と続伸。原材料である鉛価格の高騰 を受け、車両用電池や産業用電池の販売価格を改定したことで、売り上げが増 加。持分法適用会社の業績好調もあって08年3月期の連結業績予想を上方修 正した。純利益は21億円から前期比6.1%増の24億円にした。

岡野バルブ製造 (6492):3.9%安の500円。08年11月期の連結業績は、 営業利益で前期比17%減の13億9000万円と、減益に転じる見通し。バルブ 事業では、国内の原子力発電所向けバルブや部品の取り替えがやや減少するほ か、海外向けの競争激化を予想している。

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