債券相場は下落、20年債入札結果やや低調-株堅調で10年は1.4%台

債券相場は下落(利回りは上昇)。前日の 米国市場で、金融保証会社(モノライン)救済案を受けて過度な悲観論が後退 し、株高・債券安となった地合いを継続した。この日実施の20年国債の入札結 果が低調であったことや日経平均株価が続伸していることから、売り圧力が強 まり、新発10年債利回りは4営業日ぶりに1.4%台に上昇した。

クレディ・スイス証券債券調査部アソシエイトの福永顕人氏は、「午前の 取引での実勢価格との比較や、テール(最低落札価格と平均落札価格との差) を見ると、入札結果は、市場予想より若干悪かった。午後の動きは入札結果に 反応している。日経平均も上昇で、債券先物の下げ幅は拡大した」と説明した。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比61銭安の138円10銭で寄り付 いた直後、138円8銭まで下げた。その後は、徐々に下げ幅を縮小、138円38 銭で午前を終えた。午後の20年債入札結果発表後は、138円20銭付近で推移し ている。

日経平均は続伸。前日終値比200円超上昇し、1万3000円台を回復して取 引されている。

UBS証券ストラテジストの清水麻希氏は、「世界的な株価急落に歯止め がかかることへの期待感から、市場のセンチメントが変わった。モノライン救 済策の導入や、来週発表されるブッシュ大統領の景気刺激策、FOMC(米連 邦公開市場委員会)の0.75ポイント利下げといった政策面でのサポートが米国 の景気回復に効果を発してくるという期待感がある」と説明した。

新発10年債利回りは1.400%

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、前日比4ベーシスポイント (bp)高い1.38%で寄り付いた後、やや切り上げた。その後は、若干低下し、

3.5bp高い1.375%で午前の取引を終了した。午後に入り、徐々に水準を切り上 げ2時前には4営業日ぶりに1.400%に上昇した。

また、前日堅調だった中期債相場も軟調。新発5年債利回りは4bp高い

0.825%に上昇している。

20年債入札結果、テール13銭に拡大

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)2.1%の20年利付国債(1 月発行)の価格競争入札の結果は、最低落札価格が100円30銭(最高利回り

2.078%)となり、市場予想の100円35銭を下回った。平均落札価格は100円 43銭(平均利回り2.069%)。

応札倍率は2.60倍となり、前回債の4.23倍から低下。最低と平均落札価 格の差であるテールは13銭と、前回債の6銭から拡大した。

(債券価格)                           前日比       利回り
長期国債先物3月物         138.21      -0.50        1.576%
売買高(億円)             41461
10年物289回債            101.87                 1.400%(+0.06)
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