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中国10-12月GDP:前年比11.2%増-前期の11.5%増から減速(3)

中国国家統計局が24日発表した2007年10 -12月(第4四半期)国内総生産(GDP)伸び率は、前年同期比11.2%だっ た。4四半期連続で11%を上回ったものの、7-9月(第3四半期)の11.5% からは減速した。

ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では、第4四半期成 長率は11.3%(23人の中央値)が予想されていた。07年の年間GDPは前年比

11.4%増の24兆7000億元(約363兆円)と、13年ぶりの高成長。

米景気減速が世界に波及するとの懸念から、世界の株式市場では時価総額が 約7兆6000億ドル(約808兆円)減少。米国と並んで世界経済をけん引する中 国の、融資や消費者物価の抑制努力は、こうした背景と絡んで難しくなってきて いる。

モルガン・スタンレーの中国担当チーフエコノミスト、王慶氏(香港在勤) は、「米国がリセッション(景気後退)に向かっているなか、引き締めの行き過 ぎは世界経済への追い討ちとなりかねない」と指摘。「インフレが主要課題だ」 と分析した。

統計局はまた、07年の消費者物価は前年比4.8%上昇と、政府目標の3% を上回ったと発表。12月は前年同月比6.5%上昇だった。格付け会社のフィッ チ・レーティングスは同日、中国の08年平均インフレ率が5%を超えるとの見 通しを示した。

米需要の縮小はすでに中国の輸出減速につながっている。07年10-12月 (第4四半期)の中国の輸出の伸びは02年以来の低水準となった。

景気減速リスク

インフレ率は、11年ぶりの高水準の6.9%となった昨年11月から低下した ものの、依然として中国人民銀行の年間目標の2倍以上の高水準にとどまってい る。中国当局が今年の金融政策引き締めを表明し、預金準備率を20年ぶりの高 水準に引き上げたことなどを背景に、中国が突然の景気減速に見舞われるリスク は高まっている。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのエコノミスト、孫明春氏(香港 在勤)によれば、景気減速となった場合、生産過剰が表面化し、不良債権や失業、 デフレなどの問題につながる恐れがあるという。

統計局の発表によると、07年の都市部の固定資産投資は前年比25.8%増と なり、06年の24.5%増を上回る伸びとなった。12月の鉱工業生産は前年同月比

17.4%増。11月は17.3%増だった。

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