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日本株は続伸、モノライン救済計画で不安和らぐ-金融や不動産高い

午前の東京株式相場は続伸。23日の米国で 金融保証会社(モノライン)の救済計画が浮上したことを受け、金融システム の信頼回復につながるとして、銀行や保険、証券といった金融株中心に上昇し た。米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題のさらなる深刻 化を免れるとの期待から、不動産株を買い戻す動きも目立ち、米利下げによる 景気浮揚の思惑や外国為替市場における円相場の落ち着きなどもあり、トヨタ 自動車やキヤノンなど輸出関連銘柄も高い。

日経平均株価の午前終値は前日比184円86銭(1.4%)高の1万3013円92 銭、TOPIXは23.96ポイント(1.9%)高の1273.89。東証1部の売買高は 概算で10億8852万株、売買代金は同1兆2295億円、値上がり銘柄数は1486、 値下がり銘柄は182。東証業種別指数(全33指数)は30が上昇、下げたのはパ ルプ・紙、その他製品、医薬品の3つ。

東海東京調査センターの隅谷俊夫投資調査部長は、モノライン救済計画の 表面化が買い戻しを誘っているのは確かだが、基本的には「22日に米連邦準備 理事会(FRB)の緊急利下げを好感する流れがきょうも続いている格好だ」 と指摘。その上で、足元の米株市場では商いが増加傾向でセリング・クライマ ックス(売りの最終局面)の様相を呈しており、「日米ともに目先は自律反発 基調に入りそう」との認識を示した。

米株は金融中心に急反発、日経平均は一時300円超高

23日の米株式相場は急反発。一時300ドル以上下げていたダウ工業株30種 平均は、298.98ドル(2.5%)高の12270.17ドルで終えた。米ベアー・スター ンズが、歴史的にFRBが積極的な利下げ姿勢を見せている時は大手銀の株価 が堅調に推移する傾向にあるとして、大手銀の株式に買いを推奨し、JPモル ガン・チェースやシティグループなどが買われた。モノラインの救済計画も追 い風となり、金融株は5年ぶりの大幅上昇を記録。

米株高の流れを引き継ぎ格好で、この日の日経平均は買い先行で始まった。 朝方の買い一巡後も堅調に推移、昨日高値(1万3063円)を上抜けて反発力を 試す展開が続いた。午前10時半ごろには米シカゴ先物市場(CME)の日経平 均先物3月物の23日清算値(1万3095円)を上回り、305円高の1万3134円 まで上げ幅を拡大したが、午前終了にかけてやや伸び悩んだ。

米当局と米銀がモノライン救済会合

ニューヨーク州の保険監督当局は23日、米銀行と会合を持ち、金融保証会 社の資本増強について協議した。増資によって、最大手MBIAなどの金融保 証会社の「AAA」格付けが維持され、2兆ドル(約210兆円)規模の保証対 象証券への信頼低下に歯止めがかかる可能性がある。業界2位のアムバック・ ファイナンシャル・グループの格付けはすでに、米サブプライム(信用力の低 い個人向け)住宅ローン焦げ付き増を背景に、フィッチ・レーティングスによ って「AA」に引き下げられている。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員・株式運用第2部長によると、米 国の金融機関だけでなく、日本を含めた世界中の保険会社や銀行などでも、保 有する証券化商品でモノラインの保証を利用しているものがあるとみられるだ けに、「モノラインの経営悪化は世界の金融機関にとって大きなリスク要因に なる」という。

3大金融グループが大幅高、三井不は9%高

三菱UFJフィナンシャル・グループなど3大金融グループがそろって大 幅に上昇し、ミレアホールディングスや損保ジャパンなど保険株、野村ホール ディングスや松井証券など証券株、オリックスやアコムなどその他金融株も高 い。また、三井不動産が9%高、三菱地所が7%高など不動産株の上昇も顕著 で、東証不動産株指数は業種別指数の上昇率トップに立つ。

みずほ投信の岡本氏は、信用格付けの引き下げが相次いでいたモノライン について、米当局が増資などで対応する見通しとなったことで、「世界的な金 融システム不安が和らいでおり、金融株が一斉に買い戻されている」と話した。 また、米住宅問題の一段の深刻化をひとまず回避できるとして、「不動産株に もショートカバーが入っている」という。

カワチ薬と日毛が急伸、アドテストは連日安値

個別に材料の出たところでは、主力の携帯電話事業の純増件数が高水準で 推移し、2007年4-12月期の連結営業利益が3500億円超と、前年同期を1割 強上回ったもようと24日付の日本経済新聞朝刊が報じたKDDIが小反発。07 年3-12月の連結業績が順調として、ゴールドマン・サックス証券が投資判断 を引き上げたカワチ薬品が13%高、販売価格の引き上げやニット糸の海外販売 増加により、07年11月期の連結純利益が前の期比5.7%増と従来計画を上回っ た日本毛織は12%高。カワチ薬と日毛はともに東証1部の上昇率ランキング上 位に顔を出している。

半面、半導体テスターの受注低迷が続き、08年3月期の連結営業利益が前 期比4割減の320億-370億円になる見通し(会社計画は470億円)と24日付 の日経新聞朝刊が伝えたアドバンテストが大幅に4日続落し、連日で昨年来安 値を更新した。転換社債の発行総額を減額すると発表したアーバンコーポレイ ションも急反落し、昨年来安値を更新。行政処分の影響で07年4-12月期の連 結営業損失が17億6100万円に膨らんだ小林洋行も大幅安。クレディ・スイス証 券が目標株価を引き下げた任天堂は反落。

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