米銀とNY州:金融保証会社救済めぐり会合-150億ドル注入の報道も

ニューヨーク州の保険監督当局は23日、米 銀行と会合を持ち、金融保証会社の資本増強について協議した。当局の報道官 アンドルー・メイス氏が明らかにした。

同報道官はインタビューで、ニューヨークでの会議は金融保証会社への信 頼を回復し、金融市場の状況を改善させるためのエリック・ディナロ・ニュー ヨーク州保険局長の取り組みの一環だと語った。参加した銀行の名前は明らか にしなかった。業界最大手MBIAの株価は23日、33%高、同2位のアムバッ ク・ファイナンシャル・グループは72%高で終了した。

増資によってMBIAなど金融保証会社の「AAA」格付けが維持され、

2.4兆ドル(約260兆円)規模の保証対象証券の信頼低下に歯止めがかかる可能 性がある。アムバックの格付けは既に、米サブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅ローン焦げ付き増を背景に、フィッチ・レーティングスによって「A A」に引き下げられている。

債券調査会社ギミー・クレディットのアナリスト、キャスリーン・シャン リー氏は「市場が前向きに受け止めているのは明らかだ」とする一方で、「しか しながら、株主と債権者は、保険局の主な使命は契約保有者の保護であって、 株価押し上げではないことを覚えておく必要がある」と述べた。

事情に詳しい当局者が匿名を条件に述べたところによると、ガイトナー・ ニューヨーク連銀総裁を中心とする当局は2007年10月から、金融保証会社の 財務健全性を注視してきた。同総裁は保証会社と取引する銀行の幹部と頻繁に 話し、またウォール街の関与について政府が持つデータを要請していたという。 23日の会議にはニューヨーク連銀の当局者は参加しなかった。

最大150億ドル

英紙フィナンシャル・タイムズは、最大150億ドル(約1兆6000億円)が 注入される可能性があると報じていた。MBIA株の終値は4.08ドル高の16.61 ドル。アムバックは5.73ドル高の13.70ドル。

金融保証会社救済の報道は、米株式相場を反発させた。相場は18日のアム バック格下げなどを嫌気して下落していた。S&P500種株価指数は6営業日ぶ りに反発し、2.1%高で終了した。一時は3%安まで下げていた。

格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズ・ インベスターズ・サービスは、サブプライム住宅ローン関連の債務担保証券(C DO)の価値下落などを理由に、アムバックとMBIAの格付けを見直してい る。金融保証会社がAAA格付けを失えば保証対象証券も格下げされ、運用者 は売りを強いられる懸念がある。

ポールソン米財務長官は今週、状況を注視していると述べていた。財務省の 役割は特定しなかった。同長官は22日、「モノラインと呼ばれる金融保証会社 をしばらく前から注意深く見守ってきた。他の政策当局とも同業界について意 見交換している」と述べていた。

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