世界経済フォーラム:世界的なリセッション懸念広がる-ダボス会議

スイスのスキーリゾート地、ダボスで開催 される世界経済フォーラム(WEF)年次総会に参加する企業トップらは、リ セッション(景気後退)が世界の主要経済に広がることを懸念している。

米会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のサミュエ ル・ディピアッザ最高経営責任者(CEO)はダボスでインタビューに応じ、 「CEOらが抱いている大きな懸念はリセッションだ」と述べた。

世界的な株安の流れが続いた22日、米連邦準備制度の連邦公開市場委員会 (FOMC)は、2001年以来初となる緊急利下げを発表。ただ、同日の米株式 相場は5営業日続落となった。

ドイツの化学品メーカー、ランクセスのアクセル・ハイトマンCEOは、 「市場ではパニックが見られ、米緊急利下げの効果がすでに失われつつある」 と指摘した。

PwCが1150人の企業幹部を対象に実施した調査では、半分が今年の売上 高増加に「非常に自信がある」と答えた。その割合は、昨年の52%を下回る。 調査結果が悪化したのは03年以来初めてで、米国と欧州で落ち込みが最も顕著 だった。

昨年とは好対照

23-27日のWEF年次総会、いわゆるダボス会議のムードは、世界経済が 過去30年間で最も力強くなったことに浮かれていた昨年とは対照的だ。ディピ アッザCEOは、昨年は「本当に急激な成長の中にいて、誰もが勝ち組になろ うとしていた。だが先進国のCEOは今、乱高下の激しい世界にいることを認 識している」と語った。

米国では、増収に非常に自信があると答えた企業幹部の割合が36%で、昨 年の54%から大きく低下した。欧州では44%(昨年は52%)。日本企業幹部の 中では、非常に楽観視していると答えたのはわずか31%だった。

米ハーバード大学のエコノミスト、ケネス・ロゴフ氏は22日、ダボス会 議に向かう途中のルクセンブルクで「世界的に波及する非常に深刻な金融危機 に直面している」と述べた。「景気拡大がゆっくりと進めば、米国は非常にラッ キーだろう」との見方だ。

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