NY外為:円下落、米株上昇で反転-金融保証会社救済が手掛かり(3

ニューヨーク外国為替市場では円がドル とユーロに対して下落。ニューヨーク州当局が金融保証会社向けの資本増強に ついて銀行と協議したことが明らかになった。米連邦公開市場委員会(FOM C)の利下げによる景気浮揚の思惑も支援材料となって米国株が戻すと、円売 りが優勢になった。

円はカナダ・ドルとオーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドルに対 して0.8%安。金利の低い日本で資金を調達し、高金利通貨で運用する「キャ リー取引」が復活するとの見方から円売りが出た。ただ、当初は世界的な景気 減速懸念から円とスイス・フランはすべての主要通貨に対して買いが先行して いた。

ワコビアのシニア為替トレーダー、アラン・カッバーニ氏はニューヨーク 州当局の協議について「短期的にでも金融市場の信頼感が回復し、円に対する ドルの一時的な底入れにつながった」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時53分現在、円は対ドルで0.3%安の1ドル= 106円74銭。一時は104円97銭と、2005年5月以来の円高・ドル安水準 を付ける場面もあった。円はユーロに対しても0.3%下落し、1ユーロ=156 円16銭となった。一時は1.9%高となった。ドルはユーロに対してはほぼ変 わらずの1ユーロ=1.4636ドル。

シカゴ商品取引所(CBOT)のFF金利先物相場はFOMCが30日の 定例会合でFF金利の誘導目標を少なくとも50ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)引き下げることを織り込んでいる。そのうち、75bpの利下 げ確率は10%。23日は一時、株安を背景にその確率が34%まで上昇する場面 もあった。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によると、ブラジル中央銀 行は政策金利を11.25%で据え置くとみられている。ノルウェー中銀は

5.25%で据え置いた。

救済協議を背景に金融保証大手のアムバック・ファイナンシャル・グルー プとMBIAが相場をけん引し、ダウ工業株30種平均は326ドルの下げを取 り戻した。

MGファイナンシャル・グループの通貨トレーダー、ディクソン・ファン 氏(ニューヨーク在勤)は「株価が少し回復するたびにキャリー取引が復活し、 円がわずかに下落する。FOMCが状況を掌握しているとの楽観的な見方があ る」と述べた。

バークレイズ・キャピタルの為替担当エコノミスト(シンガポール在勤)、 デービッド・フォレスター氏は米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加利下 げを実施しても米景気の失速は回避できないとし、円が対ドルで3月末までに 103円に上昇すると予想した。対ユーロでは151円まで円高が進むとみている。

ブルームバーグ・ニュースのアナリスト調査によると、今年末の円相場の 予想平均は対ドルが107円、対ユーロが151円となっている。

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