米国株:急反発、金融保証会社の救済策を好感‐ダウ平均299ドル高

米株式相場は反発。ここ2カ月で最大の上 げを記録した。借り入れコストの低下と金融保証会社の救済計画が金融システ ムの信頼回復につながるとの見方が広がった。

シティグループやJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BO A)の大手米銀を中心に買いが広がり、金融株は5年ぶりの大幅上昇を記録し た。住宅建設ではセンテックスやD.R.ホートンが上昇、住宅建設株は1994 年以来の大幅上昇だった。連邦公開市場委員会(FOMC)が22日実施した

0.75ポイントの緊急利下げが建設事業の増加につながるとの観測が背景。

S&P500種株価指数は前日比28.10ポイント(2.1%)上げて1338.60。ダウ 工業株30種平均は298.98ドル(2.5%)高の12270.17ドルとなった。ダウ平均 は一時前日比326ドル安まで下げた。ナスダック 総合指数は24.14ポイント (1.1%)上昇し2316.41。

クラーク・キャピタル・マネジメントのハリー・クラーク最高経営責任者 (CEO)は、「金融保証会社の救済計画を背景に、ウォール街では安心感が 広がっており、それが株式相場の上昇につながった」と述べた。

金融保証大手のアムバック・ファイナンシャル・グループとMBIAはそれ ぞれ72%上昇と33%高で、S&P500種の採用銘柄のうち値上がり率が最大だ った。ニューヨーク州当局者と銀行が資本増強めぐり協議したことが手掛かり だった。

株式相場は、午後に入っても携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッ ド)」で知られるアップルと携帯電話メーカー、モトローラが発表した低調な 業績見通しが売り材料となり、下落していたが、取引終了1時間前から急反発 した。

米ベアー・スターンズが歴史的にみてFOMCが積極的な利下げ姿勢を見せ ているときは大手銀の株価が堅調に推移する傾向にあるとして、大手銀の株式 に買いを推奨したことから、JPモルガンやBOA、シティグループが買われ た。

金融株価指数

S&P500種に採用されている銘柄のうち金融株で構成される株価指数は

6.8%上昇と、2002年10月以来で最大の値上がりだった。昨年の金融株価指数 は21%下落した。

センテックスとD.R.ホートンはそれぞれ20%と12%上昇。S&P株価 指数のうち、住宅建設株で構成される株価指数は15%高と、ブルームバーグが 同データの算出を開始した1994年以来で最大の上げだった。住宅株価指数を 構成する15銘柄はいずれも上昇した。

防犯システム大手のタイコ・インターナショナルも高い。同社は2008年の 業績見通しを上方修正したほか、10-12月期の売り上げと利益幅は従来予想を 上回ったと述べた。

年初からの株価指数

この日の急反発にもかかわらず、年初来からのS&P500種は8.9%下落。ダ ウ平均は7.5%下げている。サブプライム住宅ローン市場の落ち込みがリセッ ションにつながるとの懸念が背景だ。

ナスダックは年初来からは13%安。昨年10月に記録したほぼ7年ぶり高値 からは19%下げた。S&P500種とダウ平均も10月9日の最高値からそれぞれ 13%と14%下落した。

アップル、モトローラ

アップルは2002年7月以来で最大の下落。同社の1-3月期利益見通しが アナリスト予想を下回り、売上高は伸び鈍化が予想されているのが嫌気された。 また米国でのiPod販売が前年比でほぼ変わらずだったことから、市場参加 者の間では個人消費が損なわれていると受け止められた。

モトローラは19%安と、2002年以来の大幅下落。同社は1-3月期の業績 が赤字になるとの見通しを示した。

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