日本株は大幅反発、米緊急利下げで過度の景気悲観が後退-全業種高い

朝方の東京株式相場は3日ぶりの大幅反 発。米緊急利下げによって米国景気に対する過度の悲観論が後退した上、為替 相場の円高一服も加わり、輸出関連や金融中心に幅広く買いが先行している。 売買代金トップのソニーが4日ぶり反発し、トヨタ自動車、新日本製鉄、コマ ツも大幅高。東証業種別33指数では電気機器、銀行、輸送用機器、化学、卸 売など全業種が高い。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「利下げ幅が大幅だった 上、追加利下げの観測も出ている」と指摘。ただ、株価の割安感がある半面、 金融不安は依然残っているとし、「底値圏での売り買い交錯」(同氏)との認 識を示していた。

午前9時21分時点の日経平均株価は前日比485円99銭(3.9%)高の1 万3059円4銭と1万3000円台を回復。TOPIXは47.97ポイント (3.9%)高の1267.92。東証1部の売買高は概算で1億6869万株。値上がり 銘柄数は1285、値下がり銘柄数は82。

米0.75ポイントの緊急引き下げ

米連邦準備制度理事会(FRB)は21日に緊急の連邦公開市場委員会 (FOMC)を開き、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を従来の

4.25%から0.75ポイント引き下げて3.5%にすると22日に発表した。定例会 合以外での緊急利下げは01年9月17日以来となる。景気見通しの悪化と成長 の下振れリスクの上昇を考慮し、定例会合である29-30日を控えての利下げ となった。米景気下支え期待から22日の欧州株は反発し、米欧株式市場では UBSやバンク・オブ・アメリカなど金融株が上昇した。

クレディ・スイス証券の市川眞一ストラテジストは、「世界の金融市場の 機能を完全に回復させ、日本株の本格的な反転要因となるにはまだ不十分」と しながら、「米国が『実質ゼロ金利政策』へ向け大きく舵を切ったとすれば、 中長期的には日本株にとっても好材料」(同氏)として重要な一歩になると評 価している。

一方、ゴールドマン・サックス証券米国経済調査部では、来週のFOMC でも0.5ポイントの追加利下げが実施されると予測。「市場では今後日銀も含 めた『協調』利下げの可能性を探る展開となる」(ゴールドマン証の山川哲史 チーフエコノミスト)という。

7&iが急反発、関西電力は軟調

個別では、傘下の銀行子会社セブン銀行が2月29日にジャスダック市場 に上場するセブン&アイ・ホールディングスが3日ぶり急反発。日興シティグ ループ証券が格上げした武田薬品工業は大幅高となった。07年4-12月期連 結営業利益が前年同期比16%増となり、記念配当実施も行うオービック、ドト ール店で提供するブレンドコーヒーの価格を従来の180円から200円に値上げ するドトール・日レスホールディングスは買い気配。

半面、関西電力や四国電力など電力株の一部、JR東海など景気動向に左 右されにくいディフェンシブ関連株の一角が安い。

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