DIAM山崎氏:世界の市場が大混乱しないと日銀利下げ織り込み困難

DIAMアセットマネジメントのエグゼク ティブファンドマネジャー、山崎信人氏は、23日のブルームバーグ・ニュース とのインタビューで、米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急大幅利下げや債券 相場の見通しについて、以下のようにコメントした。

前日の債券相場の動向について:

「昨日は株価の記録的な大幅安で新発10年債利回りは1.31%まで低下した。 これは量的緩和時である2005年9月以来の水準。日銀決定会合後の展望リポー トの中間見直しでは足元2007年度の成長率見通しを下方修正した。ただ、海外 市場や国際金融市場の不安定性を指摘したものの2008年度の見通しは変更しな かった」

「世界的な株価下落が続いて、円債金利も低下している。足元の市場は、株 価下落・海外金利低下という外部環境と高値警戒感の綱引きにある。株価下落で 市場心理は悪化しており、すでに利下げをやや織り込むレベルまで金利が下がっ ており、低い金利水準でのボラタイルなもみ合いの展開を予想している」

「株安など不安材料が続いている時は金利が低下するが、株価が落ち着くと 高値圏にあり、それなりにロングポジション(買い持ち高)もあるので、利食い に押されてしまう。高速ディーリング的な相場の動きがしばらく続くと思う」

日銀の金融政策について:

「長く続いた翌日物金利がゼロ-0.5%のレベルは、金融システム不安があ り、負債・人員・設備の3つの過剰に苦み、消費者物価マイナスを疑わない状況 下での金利レベル。当時と比べると、今の日本経済は、緩やかな経済成長が続い ている。新卒を中心に雇用環境もタイトになってきており、消費者物価もすでに プラスに転じている」

「米国と比べると、深刻な住宅不況もなく、金融機関のサブプライムローン 問題の規模もケタが違う。金融システムリスクは日本はないと思う。日銀の金融 政策は、世界の金融市場が大混乱にならなければ、今の経済状況から判断すれば、 今から利下げを完全に織り込んでいくのはさすがに難しいと思う」

FRBの緊急大幅利下げについて:

「米国市場が休場の間に、前日までの2日間でアジア・欧州で株価が大幅に 下落する不安定な展開だった。前日のニューヨーク市場の動向が注目されたが、 FRBは0.75%の緊急利下げに踏み切った。米国株は18日に比べれば下落して いるものの、21日の夜間取引よりは大幅に反発した。シカゴ先物市場の日経平 均先物は500円程度上昇した。」

「米国金利は、インフレ懸念が若干残る中での大幅利下げなので大幅なステ ィープニング(傾斜化)の動きとなった。過去2日間は株安主導で金利が低下し ている。日銀決定会合が終了した直後でもあり、海外金利よりは株価動向と逆相 関の動きとなりそうだ」

債券相場の見通し:

「きょうの予想レンジは1.30-1.36%、先物138円35銭―138円95銭程度、 株の動きをみながらボラタイルな動きを想定している」

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