対日クロム価格:55%値上げ決着-南アフリカ電力不足で高値更新

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国内ステンレス最大手の新日鉄住金ステ ンレス(NSSC)は10日、同社が南アフリカ共和国のサマンコール社とス イス・エクストラータ社とそれぞれ契約している、ステンレス原料となるフェ ロクロムの2008年4-6月価格を1-3月期比71セント(55%)値上げの1 ポンド当たり200セントで合意したと発表した。過去最高値となる。

南ア鉱山側は、同国の電力不足でクロム鉱石の製錬に必要な電力が十分確 保できないことなどを理由に大幅な値上げを主張し、日本側も受け入れざるを 得なかった。電力不足により南ア側が若干の減産を実施することで合意した。 減産幅は公表していないが「南ア側は15-20%の減産を希望したが、それ以下 の水準で決着した」(境洋介・企画室長)という。

フェロクロムは世界生産の4割強が南アフリカから産出される。2006年度 実績で、日本は輸入量の約6割を南ア産に依存しており、南アにクロム鉱山を 保有するエクス トラータとサマンコールの2社が新日鉄住金と四半期ごとに 契約する価格が、南ア産フェロクロムの対日価格の基準となっている。

新日本製鉄の株価は前日比7円(1.4%)高の508円、住友金属工業は同 4円(1.1%)安の375円(午後2時17分現在)。

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