米BOAの10-12月期95%減益、ワコビアも大幅悪化-評価損響く

米銀2位のバンク・オブ・アメリカ (BOA)と米銀4位のワコビアが22日発表した10-12月(第4四半 期)決算では、ともに利益が前年同期比で急減した。サブプライム(信 用力の低い個人向け)住宅ローンに関連した評価損が2行合わせて60億 ドル(約6400億円)超に達したことが響いた。

BOAの利益は前年同期比95%減少。発表によると、純利益は2億 6800万ドル(1株当たり5セント)と、前年同期の52億6000万ドル (同1.16ドル)から大幅減少した。合併や再編費用ならびに傘下の資産 運用会社の売却益を除くベースでも1株当たり利益は5セントと、ブル ームバーグがまとめたアナリスト21人の予想平均同21セントを下回っ た。

一方、ワコビアの昨年10-12月(第4四半期)決算は前年同期比 98%減益の5100万ドル(1株当たり3セント)だった。

BOAの法人向け事業と投資銀行部門の損失は27億6000万ドル。 前年同期は14億ドルの利益を上げていた。個人客と中小企業向け銀行部 門の利益は同28%減少し18億7000万ドルだった。同行は投資銀行部門 の縮小に努めており、昨年10月以来1150人を削減するとともに、ヘッ ジファンド仲介業務部門の売却先を模索している。

BOAの総収入は前年同期比31%減の127億ドル。一方、非金利コ ストは同15%増加し101億ドルだった。2007年通期の株主資本利益率 (ROE)は11.1%と、06年の16.3%から低下した。

BOAの通期利益が前年比で減少したのはケネス・ルイス最高経営 責任者(CEO)が01年に同職に就任して以来初めて。通期の純利益は 前年比29%減少し150億ドルだった。

BOAのルイス最CEOは、市場の状況は01年以来「最も緊迫して おり」、同行は第4四半期に貸倒引当金を倍増して33億ドルとしたと述 べた。同CEOまた、発表資料で、「第4四半期決算は資本市場で続い ている混乱と景気鈍化に深刻な影響を受けた」と説明。同行は「08年に ついては慎重ながら楽観的」との見方を示した。

BOAのルイスCEOとワコビアのケネディ・トンプソンCEOは いずれも、減配は想定していないと表明した。

BOAのルイスCEOは08年通期の1株当たり利益は4ドルを「優 に上回る」との見通しを示した。07年通期は同3.30ドル。

BOAは米住宅金融最大手のカントリーワイド・ファイナンシャル を約40億ドルの株式交換方式で買収することで合意している。

BOA株価のニューヨーク時間終値は前日比1.42ドル(3.95%)高 の37.39ドル。ワコビアは同1.11ドル(3.6%)高の31.91ドルで終え た。

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