民主・小沢氏:官僚OB否定の原則で政府提案検討-次期日銀総裁(3)

民主党の小沢一郎代表は22日午後、党本部で の定例記者会見で、3月19日に任期が切れる日本銀行の福井俊彦総裁の後任 人事について、「原則として他省庁からの再就職、天下りはよろしくないとい う方針がある。そのことを念頭に置いて、政府から何か話があったときに考 えていく」と述べ、官僚OBは望ましくないとの立場で、政府から今後行わ れる見込みの提案を検討する考えを明らかにした。

小沢氏は「民主党は日銀総裁の任命権を持っているわけではないので、 第一義的には政府がどうするのか考えるのが彼らの責任だ」と言明。その上 で、「経済も米経済中心に非常に不安定な要素が出てきたから、日銀総裁に は安定的に金融面からやっていただける優秀、有能な方になってほしい」と 語った。

福田康夫政権は2月上旬にも与野党に対して次の日銀の正副総裁人事案を 提示する方針。次期総裁の任期は福井氏と同様に5年。小沢氏は会見で「任期切 れは3月だから、まだ時間がある。今はまったく白紙だ」と語った。

日銀正副総裁人事は衆参両院による同意が必要。憲法の規定に基づく衆院の 3分の2による再議決の規定の対象になっておらず、衆参両院それぞれで過半数 の賛成が必要。参院で野党が過半数を占める「ねじれ国会」の状況下、政府が正 副総裁が空席となることを回避するためには、参院で過半数を占める野党の協力 が不可欠になる。

03年に福井俊彦現総裁が就任した際、小泉純一郎政権は同年2月24日に日 銀生え抜きの福井氏の総裁起用と財務省出身の武藤氏、内閣府政策統括官を歴 任した岩田一政氏の副総裁への登用を自民、公明の連立与党だけに提示し、衆 参両院で過半数を占める与党の賛成多数で政府案への同意が決まった。民主党 は衆参両院で政府案に反対した。

民主党の鳩山由紀夫幹事長は07年1月11日の会見で、「日銀総裁人事に空 白期間は生じない方がよい。民主党としても考え得るベストな人選を申し上げた い」と述べ、独自案を策定する方針を明らかにした。具体的な人選に関しては「官 僚OBだから絶対に駄目だという対応をするつもりはない」と述べた。

しかし民主党の岡田克也副代表は17日、日本記者クラブでの会見で、武藤敏 郎副総裁の総裁昇格について、「財務当局の実務の最高責任者を務めた人が、 金融の最高責任者になることに違和感がある。財金分離の原則に反する」と述べ、 武藤氏の総裁昇格に反対する考えを示した。18日付の毎日新聞朝刊が報じた。

福井総裁は07年1月11日の衆院財務金融委員会で、次期総裁に必要な資 質として、①通貨の安定に対する強い信念と実行力②鋭敏な国際感覚③市場を 大切にする気持ち④9人の政策委員会が創造的な結論を導き出すことへの貢献 ―の4つを挙げた。

小沢氏は07年11月13日の会見で、「出身が官庁だということだけで『100%ノ ー』と言うような、かたくななものではない。ただ原則として、いわゆる天下りのような ことは、よろしくない」と言明。その上で、「考え方の近い人が入ってくれる方がいい が、判断基準は、その役職にふさわしい人格、資質を持っているかだ」と語った。

--共同取材:廣川高史、日高正裕 Editor: Keiichi Yamamura, Hitoshi Sugimoto

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