フィデリティのシャー氏:銀行・消費株買い増し、株安で-石油株は売り

投資信託会社フィデリティ・インターナシ ョナルのファンドマネジャー、サンジーブ・シャー氏は、最近の株価下落が銀 行株を安値で買う上で助けとなっているとの見方を示した。同氏は今年初め、 アンソニー・ボルトン氏から60億ドル(約6380億円)相当の資産を持つ「英 スペシャル・シチュエーションズ・ファンド」の運用を引き継いだ。

シャー氏は過去3カ月の間に銀行株の保有比率をポートフォリオ全体の約 20%に引き上げ、英銀のHSBCホールディングスやアライアンス・アンド・ レスターの株式を買い増した。また、同じく景気減速懸念の影響で圧迫されて いる消費関連株を増やし、ここ3週間に英外食大手コンパス・グループの保有 も拡大している。一方、石油株は売り進めている。

同氏は世界的な株安の恩恵を受けていると語った。21日のMSCI世界指 数は2002年以来の大幅下落となったほか、600銘柄で構成するダウ欧州株価 指数は5.7%下げ、弱気相場入りした。英国のFT100種株価指数は5.5%安。

同氏は21日、ロンドンでのインタビューで、「株式相場の下落が機会を生 み出している」と述べ、下落は「金融株全般」に打撃を与えていると話した。

HSBC、アライアンス、コンパスの3社は現在、同氏のファンドの保有 銘柄上位10位に入っている。昨年9月末時点では、いずれも上位銘柄には入っ ていなかった。

一方、同氏は石油株の売りについて、景気減速が商品需要を抑制するとみ られるものの、今のところ相場に織り込まれていないことを理由に挙げている。 同氏の保有銘柄上位10位には英BGグループ、英・オランダ系メジャー(国際 石油資本)のロイヤル・ダッチ・シェル、ノルウェーのスタトイルハイドロが 含まれているが、どの銘柄を売却しているかは明らかにしなかった。

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