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日経平均は2年超ぶり13000円割れ、連鎖安本格化を警戒-質への逃避

午前の東京株式相場は大幅続落し、日経 平均株価は約2年3カ月ぶりに節目の1万3000円を割り込んだ。米サブプラ イム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連投資に関する評価損計上の動き が中国などにまで広がりを見せおり、前日からの世界的な株安連鎖が続いてい る。投資家のリスク許容度低下を背景にほぼ全面安の展開。投資家は「質への 逃避」に動いており、債券高・株安につながった。

日経平均株価の午前終値は前日比587円63銭(4.4%)安の1万2738円 31銭、TOPIXは同51.52ポイント(4%)安の1242.22。東証1部の売買 高は概算で12億194万株、売買代金は同1兆2867億円、値下がり銘柄数は 1582、値上がりは109。東証業種別指数は33指数がすべて下げた。

水戸証券の松尾十作投資情報部長によれば、「これまで欧米株と非連動の 動きを見せることが多かった中国株が前日に急落し、本格的な世界同時株安に 陥る懸念が台頭してきている」という。

1万2600円台、400兆円割れ

日経平均先物3月物は、21日の大阪証券取引所での夜間取引で値を切り下 げ、1万3080円で終えた。また、シンガポール市場では1万2895円で終了。 21日の米国市場は休場だったが、GLOBEX(シカゴ先物取引システム)の 電子取引で取引されたシカゴ先物市場(CME)での清算値は1万2650円と 一段安となった。こうした流れを引き継ぎ、この日の日経平均はCME清算値 にさや寄せする形で朝方から先物主導で下げ拡大。連日で取引時間中の昨年来 安値を更新し、午前10時前には651円安の1万2674円まで売り込まれた。

日経平均の1万2600円台は、05年9月11日に実施された衆議院総選挙で 自民党が圧勝し、その後上昇基調を強める前の同年9月9日以来のことだ。午 前の東証1部の時価総額も399兆7462億円と、取引時間中では同じく05年9 月9日以来となる。

下げ渋り後は中国株続落で再度売り

その後は、株価指標やテクニカル指標での割安感、売られ過ぎ感を背景に、 買い戻される場面があったが、午前10時15分から取引を始めた中国株が大幅 続落スタートとなると、じりじりと値を切り上げていた日経平均も息切れ。10 時40分過ぎから取引終了にかけては再度売りに押される展開となった。

興銀第一ライフ・アセットマネジメントの宮田康弘シニアポートフォリオ マネジャーによると、中国では中国銀行がサブプライム投資に絡む評価損を計 上すると伝わっているほか、大手保険会社の平安保険が増資するとの観測も出 ており、「これまで軽微と見られていた中国などアジア地域におけるサブプラ イム問題の影響が看過できなくなってきた」という。

その上で宮田氏は、中国やインドなどアジア株の調整はこれまで小さかっ た分、「サブプライム問題を引き金にした米経済減速の影響が避けられないよ うだと、アジア株への売りは当面止まらない可能性もある」と指摘。その場合 には、「グローバルな投資家は日本株も当然売ってくる」(同氏)とした。

アジア株、欧州株が急落

21日は、東京株式市場の取引終了後に、アジア株が軒並み下げ幅を広げた。 上海証券取引所と深セン証券取引所の人民元建てA株に連動しているCSI 300指数は、前週末比268.73ポイント(5%)安の5145.73で終了。下落率は 07年7月5日以来で最大となった。また、香港ハンセン指数は同1383.01ポイ ント(5.5%)安の23818.86と、01年9月12日以来の大幅下落。このほか、 インドのムンバイSENSEX30種指数、シンガポールのFTSE ST指数 なども大幅安となった。

アジア株安の流れを引き継ぎ、21日は欧州株式相場も大幅安。世界の経済 成長が鈍化し、企業のデフォルト(債務不履行)が増えるとの懸念が広がった。 600銘柄で構成するダウ欧州株価指数は前週末比5.7%安の308.77と、昨年6 月1日に付けた高値から23%安と、弱気相場入りし、アリアンツやBNPパリ バなど金融株の下げが目立った。

ブリヂストや7&iに売り

個別では、天然ゴムなど原材料価格の高騰や為替の円高傾向から08年12 月期の連結営業利益が前期推定比7%減になりそうと、22日付の日本経済新聞 朝刊が伝えたブリヂストンが急落し、昨年来安値を更新。セブン&アイ・ホー ルディングス、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスといったコ ンビニエンスストア株も下げが目立つ。日本フランチャイズチェーン(FC) 協会が発表したコンビニ会員11社の2007年12月の既存店売上高が前年同月 比1.1%減と、3カ月連続のマイナスとなったことを売り材料視。

ヤクルト、Rフィールドが上昇

半面、景気変動に左右されにくいディフェンシブ銘柄との位置付けから、 ヤクルト本社やアサヒ飲料など食品株の一角が上昇。前日のテレビ東京の番組 「カンブリア宮殿」で社長が出演するなど、特集された惣菜メーカーのロッ ク・フィールドは3営業日ぶりに反発。調剤薬局の売り上げが増え、07年4- 12月期の連結純利益が2.9倍に伸びた総合メディカルが反発した。朝方に07 年11月業績予想を上方修正したアルテックは小幅に4日続伸。鋼材全品種の 2月の一般流通価格を値上げすると発表した東京製鉄は小反発。

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