東京外為(予想):円一段高か、世界株安でリスク回避-日銀会合も注視

きょうの東京外国為替市場は引き続き円の 上値余地を探る展開か。米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン 問題の影響拡大で、米経済をはじめ世界的に景気が悪化するとの懸念が広がる 中、世界的に株安が加速しており、日中は日本株やアジア株の動向をにらみな がら、株価続落となれば、リスク回避の動きから円が一段高となる可能性があ る。

早朝の取引ではユーロ・円相場が一時、1ユーロ=152円49銭(ブルーム バーグ・データ参照、以下同じ)と、昨年8月17日以来、5カ月ぶりの円高値 を更新。また、ドル・円相場は1ドル=105円台後半と海外時間に付けた約2年 8カ月ぶりの円高値(105円68銭)付近で推移している。

一方、国内では日本銀行の金融政策決定会合の結果が発表されるほか、「経 済・物価情勢の展望(展望リポート)」の中間評価が公表される。金融政策につ いては据え置きが見込まれているが、中間評価では住宅投資の落ち込みなどを 踏まえ、足元の景気判断を下方修正する可能性があり、先行きの見通しととも に注目が集まる。

また、午後には福井俊彦総裁の会見も予定されており、利下げ思惑につな がるような弱気な発言が出た場合には、一時的に円売りが強まる場面もありそ うだ。

世界連鎖株安

週明け21日の東京株式相場は大幅続落。18日に発表された米国の景気刺激 策に対する失望感から米国株が売られた流れを引き継ぎ、日経平均株価が前週 末比500円以上下げた。

また、同日のアジア株も全面安となり、モルガン・スタンレー・キャピタ ル・インターナショナル(MSCI)のアジア太平洋指数は同3.8%安の141.27 と、昨年8月20日以来の安値まで下落。その後の欧州株式市場では、600銘柄 で構成するダウ欧州株価指数が、2001年9月11日の米同時多発テロ以後で最大 の下げを記録した。

一方、世界的な株安を背景に外国為替市場ではクロス円(ドル以外の通貨 と円の取引)主導で円の買い戻しが加速し、円は対カナダ・ドルで昨年4月以 来、対オーストラリア・ドルでは昨年8月以来の水準まで上昇した。

連鎖株安の様相が強まる中、日中は引き続き日本株やアジア株の動向が焦 点となり、株価が下げ止らないようであれば、欧州通貨や資源国通貨を中心に もう一段、円の上値を試す展開が見込まれる。

一方、米国市場が休場で新規の手掛かり材料に乏しい中、前日に大幅な円 高が進んだ後だけに、株価反発となれば、持ち高調整に伴う円売りが活発化す る可能性もあり、円相場は引き続き株価をにらみながら神経質な展開となりそ うだ。

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