欧州社債保有リスクが過去最大-金融保証会社アムバックの格下げで

21日のクレジット・デフォルトスワップ(C DS)市場で、欧州企業の社債の保証コストが急上昇し、指数は過去最高とな った。金融保証会社アムバック・ファイナンシャル・グループの格付けが最高 の「AAA」から引き下げられたことを受け、保証会社の格下げによって資産 売却が加速し、信用市場の動揺が悪化することへの懸念が高まった。

JPモルガン・チェースによると、欧州の投資適格企業125社で構成する マークイットiTraxx欧州指数は10.25ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇し、2004年の指数導入以来で最高の82.5bpとなった。

格付け会社フィッチ・レーティングスは18日、アムバックの保証部門アム バック・アシュアランスの格付けを「AA」に引き下げた。大手格付け会社は、 同社やMBIAなど金融保証会社の格付けを見直している。保証会社の格付け が引き下げられれば保証対象の証券も格下げされ、一部の投資家は売却を迫ら れる恐れがある。

ウニクレディトのクレジットデリバティブ(金融派生商品)調査責任者、 ヨーヒェン・フェルゼンハイマー氏は、「信用市場への主要なリスクは、金融保 証会社の格下げにより投資家が資産売却を強いられることだ」として、「今のと ころ、回避する道がないようにみられる」と話した。

アムバック債の保証コストは先週、債務1000万ドルに対し当初支払い260 万ドル、年50万ドルとなった。JPモルガンのモデルによれば、5年以内のデ フォルト(債務不履行)の確率を70%超とみる水準となっている。

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