債券先物が小幅安、国内株の上昇転換で売り優勢-3月物一時138円割れ

債券市場では先物相場が小幅安(利回りは 上昇)。午後に入り、日経平均株価が上昇に転じたことで、先物市場を中心に 売りが優勢となり、3月物は節目の138円を割り込む場面があった。一方、30 年国債の入札を無事通過したことは相場の下支え要因になっている。

ABNアムロ証券チーフ債券ストラテジストの市川達夫氏は、「30年入札 が無事消化された後は、買い戻しがでたようだ」と述べた。そのうえで、「き ょうは株価の動きに反応して、重くなっている。市場では日銀の利下げはない との見方から、高値警戒感もある」と指摘した。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比10銭高の138円21銭で寄り付 いた後、午前9時12分ごろに138円35銭まで上昇した。その後は、高値圏で のもみ合いとなっていたが、午後に入ってからは、徐々に水準を切り下げ、マ イナスに転じている。午後2時すぎには一時、3営業日ぶりに138円を割り込 んだ。

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、前日比3.5ベーシスポイン ト(bp)低い1.38%で取引開始。その後は1.38-1.385%で推移したが、午後 に入ると水準を切り上げ、2時すぎは1.5bp低い1.400%で推移している。

日経平均は上昇。朝方は反落で始まり、一時は400円超の大幅安となった が、午後に入り、プラスに転じている。

30年債入札結果、最低落札価格は予想を上回る

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)2.5%の30年利付国債(1 月発行)の価格競争入札の結果は、最低落札価格が103円40銭(最高利回り

2.306%)となり、市場予想の103円35銭を上回った。平均落札価格は103円 47銭(平均利回り2.303%)。

応札倍率は3.82倍となり、前回債の3.77倍から上昇した。最低と平均落 札価格の差であるテールは7銭と、前回債の4銭を上回った。

(債券価格)                           前日比        利回り
長期国債先物3月物         137.97      -0.14         1.596%
売買高(億円)             40419
10年物289回債            100.87             1.400%(-0.015)
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